会見に出席した月亭八方(撮影・阪口孝志)

落語家月亭八方(76)が13日、大阪市内で「八方の楽屋ばなし」の取材会に出席した。

昨年、芸歴55周年を迎えた八方が「早いこと何かに残さんと忘れる」と関西2府4県をツアーで回り、昭和バブル期の業界の内輪話を面白おかしく披露するというものだったが、話が収まりきらず今年も開催することになった。

息子の月亭八光、ゲスト出演のアキナとともに会見に登場した八方は「バブル経験者の7割は死んでいますけど、面白おかしく残してくれた話を楽しんでいただけたら」とニヤリ。多くの芸人と交友を持った八方が、先人の“武勇伝”を語り尽くす。

配信を行う予定はなく、コンプライアンス順守が求められる今のご時世も関係なし。八光が「今の時代に話せないことも」と話せば、八方は「コンプラなんてない人たち。もう幽霊ですから」と意に介さず。

アキナの秋山賢太も、危ない話が出た場合は「止めてる演技だけします。聞きたいんで」と笑った。

芸能界でもタレント、フワちゃんのやす子に対する不適切投稿が話題となっているが、八方は「俺もよーわからんのやけど、『死ね』って言うたとか。オチやろ? って感じで僕らは見るけど、それだけで仕事がなくなってしまう。どういうことやろなと。あの子が人気あるから便乗してたたくのもあると思うけど」。

さらに、「言ってはいけないというのは、誰が迷惑かかるんですかね? 何なの、この空気感。それに対して責めてくる今の時代の人間の気持ち。なんかよー分からん。善意? 正義の味方なん?」とふに落ちない様子で、八光も「怒ってる人は大体、何の関係ない人が怒ってますもんね。当事者同士が解決してても周りが怒ってる」と語った。

公演は8月31日の神戸新開地喜楽館を皮切りに、和歌山(9月16日、和歌山県民文化会館・小ホール)、愛知(11月4日、今池ガスホール)、石川(12月1日、北國新聞赤羽ホール)、大阪(12月21日、朝日生命ホール)で行われる。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 月亭八方”舌禍”続く昨今…「言ってはいけない空気感」に疑問「善意?正義の味方なん?」