ノリノリのステージで会場を盛り上げる松平健(撮影・たえ見朱実)

「2024神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社など主催)が10日、東京・神宮球場などで開催された。神宮球場では松平健(70)、Aqua Timezらが、秩父宮ラグビー場では2PMのCHANSUNG(チャンソン)、Leadらがライブを行った。1万発の花火が夜空を彩り、2会場の4万4000人が43回目を迎えた夏の風物詩を楽しんだ。

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神宮外苑花火のステージに芸能生活50周年の松平が2年ぶりに登場した。

5度目の出演に「ホームに帰ってきたような思いでやらせていただきます」。

披露した4曲のラストはお待ちかねの「マツケンサンバ2」。イントロが流れた瞬間、神宮は観客の笑顔であふれた。

同曲を引っ提げて初出演したのが20年前。発売から約1カ月後で、陽気な衣装とド派手なパフォーマンスが大きな話題を呼んだ。これが“マツケンブーム”を巻き起こし、同年末のNHK紅白歌合戦初出場にこぎつけた。

曲の振り付けをしたのが今年5月に77歳で死去したダンサー真島茂樹さん。2年前のステージでは、松平の隣で笑顔で踊り、何度も腰を振り、客席に元気を届けていた。横を向けば隣にいた真島さんがこの日はいない。その思いを聞くと「今日も一緒に踊ってくれていたと思います。思いを込めて歌って踊りました」。

先日行われた真島さんの「お別れの会」で、松平は「マジー(真島)から引き継いで私が歌い踊り続けなきゃという思いがあります。80歳まで頑張ります」と思いを明かしていた。この日も「20年前に流行った歌が、今でもこうやって多くの皆さんに愛されている。感無量です」としみじみ。ステージにかける思いを「皆さんに笑顔になっていただきたいという思い。その一心です」と強く訴えた。

笑顔がチャーミングだった真島さんの残した陽気なサンバのリズムが神宮の杜に響き渡った後に「お客さんに喜んでもらえて良かった。もっと歌いたかったなぁ~」。大粒の汗を拭いながら満面の笑みを見せた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 松平健2年ぶり神宮花火で「マツケンサンバ」真島茂樹さん振り付けに「私が歌い踊り続けなきゃ」