竹田恒泰氏(2014年4月撮影)

明治天皇の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏(48)が、4日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分=関西ローカル)に出演。日本のアカデミアの競争力低下について、私見を述べた。

番組では日本の大学や研究機関、いわゆる「アカデミアの低迷」について特集した。

主要国の自然科学分野における引用論文数ランキングで、04年に4位だった日本の順位は20年に13位まで低下。基礎研究への予算の交付も少ないという。

竹田氏は日本のアカデミアの現状で「一番の問題点」について意見を問われ、パネルに「2位じゃダメなんですか?」と表示。前参院議員の蓮舫氏が、09年の民主党政権時代の事業仕分けで、次世代スーパーコンピューター「京」の開発をめぐり発言した言葉を持ち出し、「政治で言えばですよ、日本のアカデミアが縮小し始めたときに、息の根を止めたのは蓮舫さんなんです」と主張した。

竹田氏は「事業仕分けによって、いくら減らされたとかそういうことを言いたいんじゃなくて、この研究もうかりまっかって話なんですよ。1位でいくらもうかる、2位じゃもうからない」と持論を展開。

蓮舫氏の発言によって「研究者の人たちが精神的ショックを受けた」とも。

「論文だって新しい発見をして、1日でも、1時間でも早く発表した人の手柄ですからね。2番目では価値ないわけですよ。一般の人たちも『そうだよね』ってなっちゃって、ただでさえ弱りかけてた日本のアカデミアが崩壊したのは蓮舫さんがいけない」と私見を続けた。

竹田氏の意見に、素粒子物理学者の多田将氏は「今僕も学者の立場なんで確かにけしからんとは思うんですが、一方で、あの時思ったのは、『2位じゃダメなんですか?』って言われたときに絶句しましたよね。あれが問題です。なぜ2位じゃダメかを説明するべきなんです」と、蓮舫氏に説明できなかった学者側にも問題があるとの考えを示した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 竹田恒泰氏、日本のアカデミア衰退…原因は「2位じゃダメなんですか?」