歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」の初日劇場前イベントに出席した、前列左から中村橋之助、坂東新悟、中村七之助、松本幸四郎、中村勘九郎、中村長三郎、坂東巳之助、中村児太郎、後列左から市川染五郎、中村虎之介、中村米吉、大谷廣太郎、中村福之助、中村歌之助、中村勘太郎

松本幸四郎(51)中村勘九郎(42)中村七之助(41)らが4日、東京・歌舞伎座で「八月納涼歌舞伎」の初日劇場前イベントに出席した。

京極夏彦さんが手がけた新作歌舞伎「狐花」などに出演する幸四郎は「暑さよりもっと熱い舞台がこの中にあります。千秋楽まで一生懸命、毎日すべてを出し切っていきます」とあいさつした。

出席者は、公演への意気込みを記した直筆うちわを手に登場。「金」と書いたうちわを手にした勘九郎は「パリオリンピック、本当に寝られませんね。勝っても負けてもいい試合をしてくれている選手の皆さまには、本当に刺激と感動をいただいております」と話した。

うちわに書かれた金は「きん」ではなく「かね」だとし、勘九郎は「1部、2部、3部とも金(かね)にまつわるせりふがございますので、そこにも注目していただきたいと思います。オリンピックに負けないよう、見ている者をワクワクさせるような舞台をつとめたい」と語った。

勘九郎は「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」で、主人公新三を初役でつとめる。

七之助は「父そして三津五郎のおじさまが作ってきたこの納涼歌舞伎に、今年も帰ってこられて本当にうれしく思います。そして今年は父の十三回忌ですので、心を込めて一生懸命つとめます」と、父中村勘三郎さん、坂東三津五郎さんをしのんで意気込みを語った。

ほか坂東巳之助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村児太郎、中村橋之助、中村福之助、中村虎之介、中村歌之助、市川染五郎、中村勘太郎、中村長三郎の計15人が出席した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 松本幸四郎「暑さより熱い舞台」、勘九郎「パリオリンピック選手に刺激」 歌舞伎座初日イベント