劇団ひとり(2023年8月撮影)

社会学者の古市憲寿氏(39)が3日放送のテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」(土曜午前11時30分)に出演し、パリオリンピック(五輪)の名場面をめぐる金メダリストの選手本人から聞いたエピソードを披露した。

番組では、ゲストがそれぞれ五輪で「グッときた」場面を紹介。普段から冷静な古市氏の番になると、MC中居正広から「そもそも古市さんはグッとくるんですか?」と確認が入り、古市氏は「ごめんなさい。グッとはきてない」とコメントした。スタジオがざわつくと、古市氏は「違う、すごい! と思ったの。本当に。すごいな、って」と補足し、「僕はグッときてないけど、みなさんはグッとくると思う」と語った。その上で古市氏は「堀米君の優勝のシーン」と、大逆転でスケートボード男子ストリート連覇を果たした堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)の話題を切り出し「あれグッときませんでした?」と出演者に呼びかけた。

古市氏は続けて「それこそ、堀米君と何人かで会ったことがあるんですけど、その時に『怖いか』って話になったんですよ」と告白。「競技としての危険(度)ですね」と説明し「競技として怖くないの?って聞いたら、堀米君の答えというのが『実はこの競技というのは、皆さんが思うよりもずっと危険だ』ってことを話したんです。『ずっと危ないことを僕たちはやっている』っていう」と、金メダリストとの会話を明かした。

「だから堀米君は、普段の練習も、ほとんどが基礎的なことをやって、危ない技の練習は本当にちょっとしかやらない、って。それぐらい危ないことを実はやっている」と紹介。「危険だということをすごい分かっていて、だからこそ毎日、ちゃんと生きて、幸せに1日が終わるならそれだけでうれしい、みたいなことを言っていた」と、珠玉のエピソードを語った。

すると、うなずきながら聞いていた劇団ひとりは「そんないい話、本人から聞いていて、グッとこないの? 信じられないんだけど」と古市氏にツッコミ。古市氏は「だから、本当にすごいなと思っている」と笑いながら応戦したが、ひとりに「その感情を『グッとくる』って言うの、人は!」とダメ出しされると、「じゃあ、グッときてます」と認め“論破”された。

VTRで堀米の最後の試技での逆転劇などが紹介されると、古市氏は「かっこいいですよね。生き様とか。スケートとかって競技もそうだけど、生き様とかも含めて評価されるスポーツだなと思う」と絶賛。「生き方がすてきですよね。オリンピックも出るか出られないか、というところから、逆転で勝つという物語を背負っている」と熱弁すると、中居から「スポーツ好きじゃないの…」と普段とのキャラ違いをツッコまれ、「会ったことある人だとわかるんですけど、他の選手は会ったことがないから…」と、しどろもどろになって照れていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 古市憲寿氏、パリ金メダリストの珠玉エピソード紹介も「グッとこない…」劇団ひとりに論破される