幻の同点ゴールを決めた細谷真大(AP)

<パリオリンピック(五輪)>◇2日(日本時間3日)

大会8日目は、日本勢が上位を目指した種目で厳しい結果が続き、SNS上でも悲痛の声が漏れた。

バスケットボール男子で世界ランク26位の日本は、同12位のブラジルと1次リーグ第3戦を行い、84-102で敗れ、3連敗で終戦。エース八村塁(26=レイカーズ)がケガで欠場する中で一丸となって戦ったが、不戦勝を除く52年ぶりの五輪勝利はならず、8強以上もついえた。

柔道の男女最重量級でも男女ともにメダルに届かなかった。女子78キロ超級で21年東京五輪女王の素根輝(24=パーク24)が五輪2連覇を逃した。準々決勝でトルコ選手に延長戦の末に抑え込まれて一本負け。敗者復活戦は左膝の負傷で棄権した。男子100キロ超級では、斉藤立(22=JESグループ)が準決勝で韓国選手に1本負け。五輪を2連覇した父との日本柔道初となる親子2代での金メダルの夢が途絶えると、3位決定戦でもウズベキスタン選手に完敗した。

さらに、サッカー男子ではD組を3連勝で首位通過し期待のかかった日本が、準々決勝でスペインに0-3で完敗した。

日本時間で深夜となったサッカー中継の終了後には、SNS上に「今日のパリ五輪、男子バスケ、男女柔道、男子サッカーと立て続けに負けを見せられ、メンタル崩壊」「サッカーもバスケも終わっちゃったし何を楽しみに生きていけばいいのだろう」などの声も。その一方で「バスケもサッカーもこれからに期待できる試合だった」「バスケもサッカーも今日が終戦。どちらも一定の手応えや成果とまだまだこれからの課題と両方が見られた」と、今後に期待する声もあった。

一方で、大会を通じて審判の判定が話題となる中、この日のサッカーでも前半40分に微妙な判定があった。1点を追う日本は、FW細谷真大が、DFを背負いながらボールを動かし、股を抜くシュートをゴール左に決めたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)検証の末にオフサイドと判定され、幻の同点ゴールとなった。「柔道といい、バスケといい、サッカーといい、差別されてるとは言わないけど納得できない判定が多すぎ」など、審判について言及する投稿も目立った。

その後、日本時間未明に行われたバレーボール男子日本は、米国に敗れたものの1セットを取ったことで、決勝トーナメント(T)に進む全体8位以内が確定した。メダルへの希望を残し「バレーは進出決めたのホッと」「男子バレーは負けたけどトーナメントか、良かった良かった!まだまだ頑張れ!」などの声も。夕刻のバスケから翌朝までテレビ観戦したことを示唆するように「眠すぎる朝です」などと振り返る投稿もあった。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 【五輪】「メンタル崩壊」男子バスケ&サッカー、柔道重量級敗退の1日…SNS悲痛 判定指摘も