武藤敬司に地獄突きを見舞うブッチャー(右=02年7月撮影)

「黒い呪術師」と呼ばれるプロレス界を代表する悪役プロレスラーとして知られたアブドーラ・ザ・ブッチャー氏(83)が、深刻な健康上の問題を抱えて入院していることが明らかになった。自身のインスタグラムに、鼻からチューブを挿入してベッドに座る弱々しい姿を公開し、「病院のベッドに横たわるほど苦しんでいる」と明かした。病名や健康状態の深刻度は不明だが、複数のプロレス関連メディアが米ジョージア州の医療施設に入院していると伝えており、PWIndsiderは腸の問題で先週から入院していると報じている。

ブッチャー氏は、今週末に米ノースカロライナ州でファンイベントを開催予定だが、現時点で退院許可が出るかどうかは分かっていないという。

ブッチャー氏は流血戦を行った対戦相手からC形肝炎を感染させらたとして多額の賠償金を求める訴訟を起こされているほか、親族間の金銭トラブルなどもあり、経済的に困窮。2011年にWWE殿堂入りした際のリング(指輪)を売却するなど、この数年はその日暮らしを強いられていると報じられいる。

投稿でブッチャー氏は、ファンに向けて回復を祈ると共に、多大なサポートを必要としているとつづり、自身がイベントに出席できなくても足を運んでグッズを購入するなどサポートして欲しいと訴えている。動画では撮影者にメッセージを託し、代理出席をお願いしているが、「もし退院できたら、ファンの皆さんや友人たちに会いに行く」と最後まであきらめない姿勢も見せている。

治療費を捻出するため、友人らがクラウドファンディングプラットフォーム「GoFundMe」で支援サイトを立ち上げて寄付を募っており、支援の輪も広がっている。

ブッチャー氏は、2022年10月にアントニオ猪木さんが亡くなった際には、「偉大なレスラーが亡くなった」と動画メッセージを寄せ、追悼していた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 悪役プロレスラーのブッチャー氏、深刻な健康上の問題 多大なサポートが必要とつづる