スマイリーキクチ(2009年撮影)

タレントのスマイリーキクチ(52)が、30日までにX(旧ツイッター)を更新。パリオリンピック(五輪)での選手や審判への誹謗(ひぼう)中傷に対し警鐘を鳴らした。

「選手や審判を叩く為にわざわざオリンピックを見てるのかな? 自分に甘いのに何故そこまで他人に厳しくなれるのかな?」と投げかけた。

続けて「散々人を傷つけて身元が特定されると心底見苦しい態度を取るのはなんでかな? 誹謗中傷を苦に命を絶ってしまった人がいるのにまだ続けるのはなんでかな…」とつづり「誹謗中傷は言葉の通り魔」と締めくくった。

キクチは五輪出場選手に対する一部の心無い声にもXで言及している。「オリンピックで負けた選手に対し、ネット上で酷い言葉を投稿している人達がいる。SNSは人と交流するツールであって不平不満のはけ口じゃない。命をかけて日の丸を背負い勝負に挑んだ勇者に無責任な群衆は批判する資格なんてない。寄ってたかってひとりを叩く、SNSは烏合の衆の見苦しさが際立つ」と思いをつづった。

今大会、審判への誹謗中傷が相次いでいる。柔道男子60キロ級の永山竜樹とガリゴス(スペイン)の準々決勝では、永山は絞め技をこらえ、審判の「待て」で力を抜いたという。だが、ガリゴスはそのまま締め続け、永山は意識を失って一本負け。その後、敗者復活戦を勝ち上がり銅メダルを獲得した。

男子73キロ級では橋本壮市が準々決勝で敗れた。2回戦を優勢勝ちで突破した橋本は、準々決勝で地元選手と対戦。橋本はタイミングを計りながら袖釣り込み腰や一本背負いを狙うも有効な技とはならず、相手も粘り強くしのいで延長戦へ。すると、延長戦で極端な防御姿勢と、組み手を故意に切ったという2度の指導を受けた橋本がトータル3度の指導となり、反則負け。敗者復活戦へ回ることとなった。

バスケットボール男子、フランス戦でも審判の笛が話題になった。第4Q残り8分31秒で八村塁が微妙なプレーながら2度目の「アンスポーツマンライクファウル」によって退場。

さらに終了間際、河村勇輝(23)がファウルをとられ、相手にフリースローを与え同点に追いつかれる展開になったが、この時、河村が相手に触れていない瞬間をとらえた写真がSNSで拡散されており、「世紀の大誤審」だとして、審判への怒りや批判が拡大している。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 スマイリーキクチが警鐘「誹謗中傷を苦に命を絶ってしまった人がいるのに」五輪選手や審判めぐり