野口健氏(2015年5月撮影)

アルピニスト野口健氏(50)が28日、テレビ朝日系「ビートたけし TVタックル」(日曜正午)に出演。夏季恒例の富士山登山の規制について「ある一定の条件が悪化したら、登山道を閉鎖する…ぐらいしないと」と発言した。

富士山5合目の山梨・吉田ルートからは、登山について時間と人数の規制を設けた。静岡県側からの富士山登山で、過去5年間で死亡者は2人だったが、今年は静岡県で4人、山梨県で2人が亡くなるなど死亡事故が多発している。

野口氏は「悪天候でも宿泊する山小屋を予約してしまったから行った人がけっこういる」と話した。さらに野口氏は「山は自己責任で、自分で判断するということ。富士山にくる人に関しては、そういう人に(安全を確保することについて)期待をしてはいけない」と語り、あらためて「富士山の天候について、ある一定の条件が悪化したら、登山道を閉鎖する…ぐらいしないと、今回このような(死亡事故につながる)犠牲はこれからずっと続くと思う」と話した。

夏季は富士山8合目の救護所に勤務する山岳医療救助機構代表の大城和恵さんは「一概に軽装が危ないってよりは、みんな着ているんですね。低体温症で運ばれてくる人は、ちゃんとみんな服は着ている。防寒具がちょっと都市用だったりとかで、雨風を防ぐ用ではなかったとか、着方は悪くてカッパの上に防寒具を着るとか、いっぱい着すぎて汗をかいて冷えるとか…」と、主な例を解説。そして「物を持っているだけじゃダメで、いかに使えるかということが大事。教育と装備を一緒にしていかないと防ぐのは難しい」と、正しい知識なく富士山登山を決行する準備不足を指摘した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 野口健氏「条件悪化したら登山道閉鎖ぐらいしないと」「山は自己責任」とも