プロ野球ヤクルト-広島の始球式に登板した芸人で野球YouTuberの兵頭てつ兄(撮影・松尾幸之介)

芸人であり野球YouTuberとしても活躍中の兵頭てつ兄(35)が27日、プロ野球のヤクルト-広島戦(神宮)の始球式に登板し、ストライク投球で沸かせた。

この日の試合は「パワプロ30周年×プロスピ20周年アニバーサリーゲーム」とされており、コナミデジタルエンタテインメントが運営する、インフルエンサー野球チームのメンバーでもある兵頭に白羽の矢が立った。サウスポーのゆったりとしたフォームで直球をノーバウンドでミットにおさめ、終了後の囲み取材では「バッターが(広島の)秋山翔吾くんで同い年だったので、勝手にライバル視して抑えてやろうと思って投げちゃいました」と笑わせた。

人生初のプロ野球始球式。投球前にはマウンドで天を長く見上げる場面もあった。「野球を教えてくれたのが去年亡くなった、じいちゃん、ばあちゃんだったので、見てくれているかなと思ってやっちゃいました。高校野球みたいですみません。じいちゃんが一番、僕がプロ野球選手になるためにずっと応援してくれていたので、ちょっと思い出しちゃいました」としみじみと語った。

直前に行った練習では「めちゃくちゃ緊張する。(赤いユニホームで)ヤクルトファンの視線が痛い」と表情をこわばらせていたが、空からの後押しも受けて放った球は見事にストライク。代名詞というスライダーを投げる案もあったが「投げ慣れてない硬式球だし、大暴投の恐れがある」と直球へ変更。「思いのほか、秋山君がホームベースギリギリに立っていたので怖いなと思っていたんですけど、ストライクを投げられたので100点満点でいいと思います」と笑顔で振り返った。

野球は社会人まで続けていた。プロ野球のマウンドに立った思いを聞かれると「こんなに大勢の方の前で投げるのは初めてだったので。昔の自分では考えられないような光景だったので、こういう機会をくださったコナミさんに本当にありがとうございますと思っています」と感謝。「今はプロ野球の方もいろいろな仕事に携わらせていただいているので、野球は全部、高校野球も大学野球も社会人野球も追っています」と今後も野球界への貢献を誓った。

コナミでは18日に30周年記念作品の「パワフルプロ野球2024-2025」を発売。9月19日にはプロスピシリーズ20周年の記念作「プロ野球スピリッツ2024-2025」発売も控えており、コナミ野球ゲームアンバサダーのドジャース大谷翔平投手の特製スリーブがもらえる早期購入特典もファンの注目を集めている。この日の試合でも先着2万人に大谷がデザインされた特製クリアファイルが配布された。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 兵頭てつ兄がヤクルト-広島戦で始球式 秋山翔吾と同い年「勝手にライバル視」