「ごみ屋敷ワンダーランド~清掃員が出会ったワケあり住人たち~」を出版した「六六三六」柴田賢佑

お笑いコンビ「六六三六」(ろくろくさんじゅうろく)柴田賢佑(38)が、「ごみ屋敷ワンダーランド~清掃員が出会ったワケあり住人たち~」(白夜書房)を出版し、日刊スポーツの取材に応じた。出版のきっかけは、所属事務所の先輩であり、“ごみ清掃芸人”としても先輩となる「マシンガンズ」滝沢秀一(47)に声をかけられ参加したイベントだった。ごみ屋敷清掃の現実や今後の夢などを聞いた。

-お笑い芸人を目指したきっかけは?

柴田 高校生ぐらいの時に「おもしろいことをやりたいな」というのがあって、ありきたりですが、学園祭でものまねをやったんです。それがウケて、「もう行こう」って決めました。

-でも、大学を出ていますよね?

柴田 はい。両親から「いったん、大学出ておいたら」と言われて。それで大学に行くのですが、大学はアイスホッケーで行きました。でも、やっぱり、どうしても(お笑いを)やりたいなと思って。

-相方との出会いは?

柴田 幼なじみなんです。同じマンションで小学2年生からずっと一緒。大学時代に「やっぱりお笑いをやりたい」と思った時、相方もそう思っていたのかは分からないけど、「お前、お笑いやるんだろう」って声をかけて来て、「じゃあ一緒に行くわ」って。

-これまでお笑いでは?

柴田 それ聞きますか?(笑い)。取材自体、これが初めてですから。

-では、滝沢さんに呼ばれていなかったら今はない?柴田 ないと思います。もう何も考えず、ただ稼ぐことだけ考えてやっていたと思います。だから師匠というか、もうお父さんと言っちゃった方がいいのかな。滝沢さんからは「このチャンスを生かせなかったら、もう一生チャンスはない。ラストチャンスだ」と言われています。

-何が滝沢さんへの恩返しになると思っていますか?

柴田 滝沢さんがやっている分野と僕がやっている分野で、何かコラボできれば。僕も滝沢さんくらい影響力を付けて、肩を並べた時が、恩を返せる時になるかなとは思います。

-お笑いではない?

柴田 あっ、そうですね、毎回忘れちゃうんです(笑い)。でも、滝沢さんは「ザ・セカンド」に出る前までは「日本一のゴミの掃除屋さんになる」と言っていましたから。だから僕は滝沢さんを見て「そういうやり方もあるんだ」と思っていたんです。でも、「ザ・セカンド」で跳ねちゃって「いや、跳ねるんかい!」って(笑い)。でも、そのおかげで「僕もネタをやんないと」と思えた。もうずっと、滝沢さんを追いかけいきます。

-現段階の夢は?

柴田 テレビに全く出てないので、テレビには出たいですね。ゆくゆくは、滝沢さんと一緒で、「さんま御殿」に芸人として…は、出られる可能性はほぼないと思うんですけど、ゴミ屋敷清掃芸人の方で行けるんだったら、それでもかまいません。

-最後にメッセージをお願いします。

柴田 僕の経験で言えば“部屋の状況は“自分が今いる状況”なんです。この本が、それを変えるきっかけになってくれればいいなと思っています。目の前のごみは、過去の積み重ねです。だから「ゴミ屋敷にしちゃった」ではなく「今、自分はこんな状態なんだ」と思ってもらいたいんです。その段階で「つらいな」「きついな」と思ってる人が、早くその状態に気付いて、「じゃあ、職場変えてみよう」「引っ越ししてみよう」と思ってもらえたらいいですね。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 ごみ屋敷清掃芸人「六六三六」柴田賢佑 「目の前のごみは過去の自分の積み重ね」