ビタミンSお兄ちゃん(2013年12月撮影)

かまいたちが進行するMBSテレビ「かまいたちの知らんけど」が、20日深夜に放送され、藤崎マーケットら同期芸人が出演し、キャンプ・ロケを行った。

ビタミンSお兄ちゃん(46)も出演し、12年に59歳で亡くなった歌手桑名正博さんとの秘話を明かした。

お兄ちゃんは「桑名正博さんが大好きで、大好きすぎて、リスペクトして、ものまねしてたんです」。桑名さんのモノマネをしていることが、桑名さんの耳に届き、桑名さんから「関西に、おれのモノマネしてる生意気なヤツおるらしいな。もうすぐ俺の誕生パーティーやから。呼んだろか」と声がかかったという。

好奇心も旺盛で、若者を応援する思いも強かった桑名さんだけに、自身のモノマネをしている若手芸人がいると知り、興味を持ったのだろう。ただし、桑名さんはその後、脳幹出血で倒れ、復活することなく亡くなった。

お兄ちゃんは「結局、それはかなわなかったんですけど」と明かし、闘病中の桑名さんを見舞いに行くことになったと語った。

「共通の知人から『行こうや』って言われて。でも、面識ないんで…断ってたんですけど、結局、病室に入って、もう『初めまして』ですよ」

病室には桑名さんの長男美勇士がおり、「声かけたって」と言われた。

「こんな形で会うなんて、申し訳ないです」とお兄ちゃんが言うと、美勇士は「じゃあ、兄ちゃん、ちょっと、桑名のモノマネやってやってよ」。当然、何度か辞退したお兄ちゃんだったが、美勇士から「やってやってよ。桑名が闘ってんだからさ」と言われて決意。歌まねを演じた。

「急に美勇士さんがデジカメ回し始めて、モノマネやったら、桑名さんの手がビビビビビって動いて」

すると、美勇士が「おい、兄ちゃん、桑名の手が動いた。続けて、続けて」と叫び、お兄ちゃんもモノマネを続けていた。

ところが、その後、病室のドアが開き、看護師が「ちょっと静かにしてください」。看護師に怒られて終了した思い出を明かしていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 関西のモノマネ芸人、亡き桑名正博さんとの思い出明かす