加藤茶、志村けんとのコント「階段落ち」に思い「良い相方をなくした」令和でも愛され60周年
ザ・ドリフターズの加藤茶(81)と高木ブー(91)が18日、東京・松坂屋上野店で開催される「ザ・ドリフターズ展」(18日から8月5日)オープニングセレモニーに出席した。
高木はカミナリ様、加藤は自身のキャラクターワッペンがついたジャケットを身に着けて登場。2人で開催を記念した鏡開きを行い、和やかな笑みを浮かべた。
音楽とコントに全力を注いだ5人の、輝かしい歴史と笑いが詰まった企画展。活動の中で思い出に残っていることとして、加藤は、ドリフの名作「階段落ち」を挙げた。
時代劇映画を撮影する監督役の志村けんさんと、スタント役加藤とのテンポ良いかけ合いが光る1作。
「志村とぼくで全部アドリブで作ってる。本番に少し打ち合わせしてやってみたら面白かった。良い相方をなくしました。おれがボケたら、必ず突っ込んでくれるので気持ち良いんですよ」と懐かしみ、「ああいうコントができなくなっちゃったな」と、高木と顔を見合わせた。
高木は「全部ですよ。ぼくは第5の男ですからみんなの後をくっついていた」と振り返った。
結成から60年たった今でも老若男女から愛される「ドリフ」。
加藤は「今は昔のやつもケータイで見れる。小さいお子さんも見ていてファンの方が増えた。子どもに笑ってもらおうじゃなくて、大人にウケようと思って頑張っていた」と当時を回顧。
令和の子どもの心をもつかむ背景として「今かなり時間かかって子どもが見てくれるのがうれしい。絶対大人にウケないと子どもにウケない。子どもの方が上を行ってるから。子どもにこびることを辞めようぜって思っていた」と秘話を明かした。
上野店を皮切りに、大阪・阪神梅田本店など全国で巡業する。加藤、高木の他、いかりや長介、志村けん、仲本工事らメンバーが使用したハッピやかつらなど小道具、高木の画集などが多数展示されている。