11月2日に日本語で投稿された、月島が鯉登にときどき敬語を使わなくなる場面についての質問です。翌3日に寄せられた返信を読み比べると、注目する点は大きく二つに分かれます。二人の関係性が言葉に表れていると見るか、急を要する場面だから言葉が短くなったと見るか。両方を挙げる声もありました。ここでは、それぞれの読みが何に重きを置き、どこで重なるのかを整理していきます。


月島が鯉登をどう見ているかに注目する読み方


まずは、敬語が外れるところに二人の関係性を読み取る返信です。






この2件は、言葉づかいの変化を二人の関係性の表れとして受け取っています。前者は、危なっかしい相手を見守る側のような意識から敬語が外れる、という解釈。後者は、目上には敬語という前提を踏まえつつ、二人の性格を知っていればむしろ自然に感じられる会話だと捉え、関係性を描くセリフとして楽しんでいます。どちらも、敬語が外れる理由を、月島が鯉登をどう見ているかに求めている点が共通しています。


急を要する場面での言葉づかいに注目する読み方


一方で、言葉が変わる理由をその場の状況に求める返信も寄せられました。










こちらの返信では、危険が迫ったり相手が急に動いたりした場面では丁寧に言い直す余裕がなく、短い言い方のほうが早く伝わる、という説明が重なります。最後の投稿は、二人の関係に限らず緊急時には起こりうるとし、失礼はあとで詫びればいいという考え方まで添えていて、状況の読みをいちばん広く取ったものといえそうです。一方、続けて投稿された2件は、言葉の形は状況によるものとしながら、二人の立ち位置を世話役のような関係にもたとえており、関係性にも目を向けています。


両方を挙げる声と、日本語での受け止め方


関係性と状況のどちらか一方ではなく、両方を挙げる声もありました。








最初の2件は、とっさの場面であることと、月島が鯉登をまだ頼りない相手、経験の浅い上司として見ていることの両方を挙げています。同じ一言に二つの理由が重なっていると受け取る読み方です。3件目は、命令口調になるほど気持ちが高ぶり、焦っていることが日本語でも伝わると答えたもので、日本でのニュアンスを知りたいという質問に、まっすぐ応じる内容になっています。


読み比べてみると、関係性の読みは月島が鯉登をどう見ているかに、状況の読みはその場でとにかく早く伝える必要に、それぞれ重きを置いています。関係性の読みでは、敬語が外れることそのものが二人の関係性を描く手がかりになり、状況の読みでは、急ぎの場面で起こる言葉の変化として説明され、関係を問わず起こりうるとする声もあります。ただ、状況を重く見る返信の中にも二人の立ち位置に触れるものがあり、両方を挙げる返信もありました。2つの読みは、どちらかを選ぶものというより、同じ場面のどこに目を向けるかの違いとして並んでいます。


たくさんの返信を受けて、質問者からはお礼の投稿も届いています。




質問者は、いちばん気になっていた日本でのニュアンスについて疑問が解けたと、寄せられた返信に感謝を伝えています。ひとつの話し方の変化をめぐって、関係性から読む声、場面から読む声、その両方を挙げる声が丁寧に寄せられたやりとりでした。あなたは、月島の話し方が変わる場面を、どこに目を向けて読んでいますか?


情報提供元: にじめん
記事名:「 『ゴールデンカムイ』月島が鯉登に敬語を崩す場面をどう読む? 韓国語圏の読者の質問に、関係性と状況から複数の答えが集まる 」