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今回の調査では、推し活に対するオープン度について以下の結果が明らかになりました。
比較的オープン層: 66.8%
ある程度の関係性を必要とする層: 30.0%
誰にも言わない層: 3.2%
約7割のユーザーが比較的オープンに推し活を楽しんでいる一方で、「相手や場面によっては隠すこともある」という声も多数寄せられており、推し活女子の複雑な心境が浮かび上がっています。
調査では、推し活を隠したくなる理由として以下のような声が集まりました。
【関係性への不安】
「隠さないからこそ特に仲良くもない人に推しについてイジられるのがイラッときます。私の愛をなんだと思っているのか」(10代女性)
「友達が同担拒否だった時に気まずい」(10代女性)
【周囲の視線への懸念】
「キモオタとか思われるのは嫌なのでストーリーに載せる文章など迷います」(10代女性)
「真面目なイメージがあるらしくある程度は崩したくないから人とグッズ買いに行けない」(10代女性)
【性別による偏見への心配】
「男子なのに男子の推しがいるの?みたいなことを思われるかもと考えてしまう」(10代男性)
特に10代の回答者からは「推しをからかわれたくない」という声が多く、推し活を楽しむ一方で周囲との関係に悩む実態が明らかになっています。
推しバレ・オタバレを避けたいユーザーたちの工夫は非常に巧妙で、以下のような対策が取られています。
「SNSのアイコンなど、友達以外も見れるところには推しに関するものを載せていない」(10代女性)
「学校の友達と繋がるSNSは推し活の写真や推しの写真はあげない、匂わせない」(10代女性)
「アクスタなどの『ザ・オタクグッズ』は外に持ち出さず、部屋に置いておく」(20代女性)
「推しの顔や名前がでかでかと入っているグッズはできるだけつけず、好きな人にしか分からないようなグッズをつけるようにしている」(10代女性)
「グッズは推しごとする時以外つけない! Xとかのいいねはなるべく家で! YouTubeもなるべく人前で開かない!」(10代女性)
「普段はピアス、指輪に推しカラーの宝石を使ったものだけ身につける」(30代女性)
「目が合った瞬間に分かる」オタバレの決定的瞬間
さらに調査では、「この人、もしかしてオタクかも?」と気づかれやすいポイントも明らかになりました。
「オタク用語が自然に出てくるとオタクなんだー。って分かる」(40代女性)
「話し方とか。メロいとか、推しのこと赤ちゃんとか言う人は同類かなと思います」(10代女性)
「目が合った瞬間肌感覚で分かります。『さては貴方…?』になります」(10代女性)
「持ち物の色がすべて同じだったり何かのモチーフに過剰に反応する」(20代女性)
「推しが着用していたものと同じ洋服を着ていることが何度かある」(10代女性)
「明らかに本人の好みではなさそうなロゴのキーホルダーやアクセサリー」(30代女性)
特に注目されたのがスマートフォンの使用状況です。
「スマホ裏に何かを挟んでいるかどうかで見極めることが多いかも。あとは、LINEのスタンプ」(20代女性)
「キャラ概念っぽいロック画面にしてる」(20代女性)
「携帯の持ち方。横持ちしてる人はゲームや推しの配信観てるオタク率が高めな気がするから」(10代女性)
「スマホケースとか会話の中から『あれ、昨日この話題Xで見たな』とかでヲタクレベル見てます。Xやってるのは十中八九ヲタクなので」(20代女性)
「LINEのプロフィール。クラスラインなどで、同類がいないかチェックしています」(10代女性)
一方で、推し活をオープンに楽しむユーザーからは以下のような声も寄せられました。
「自分が素直に欲しいと思ったグッズを選ぶ! 遠慮しない!」(10代女性)
「オープンだからこそスマホは推しのトレカを可愛くデコって部屋はグッズを並べてる」(20代女性)
今回の調査結果は、推し活の楽しみ方が人それぞれであることを改めて示しています。隠す派もオープン派も、どちらも「推しが大切だからこそ」生まれる行動であり、それぞれのスタイルに意味があることが分かります。
また、調査では「オタバレしないロック画面もあんまり意味ない!!バレる時はバレる」(10代女性)という、隠している人にとっては少しドキッとするような意見も。推しそのものではない「概念」の壁紙も、分かる人には分かってしまうという現実が浮き彫りになっています。
推し活がより身近な存在になった現在、こうした実態調査は推し活コミュニティの理解を深める貴重な資料に。推し活を楽しむすべての人にとって、より良い環境作りのヒントが詰まった調査結果といえるでしょう。
調査対象: 推し活をしている全国のユーザー595人
調査期間: 2025年5月1日~6月5日
回答者年齢: 10代以下~10代が64.2%を占める
調査方法: 推し活アプリOshibanaにてオンラインアンケート
調査実施: 株式会社ブックリスタ「推し活研究部(おしけん!)」