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『らんま1/2』は1987年〜1996年の期間に『週刊少年サンデー』で連載された、ドタバタラブコメディです。
コミックスは全38巻、新装版全38巻、少年サンデースペシャル版全20巻が発売中。
1989年〜1992年にかけてアニメが放送され、その後は劇場版やOVA版が制作されました。
また、オリジナルストーリーでの実写テレビドラマ化やゲーム化もされています。
本作の主人公は、16歳の男子高校生・早乙女乱馬(さおとめらんま)。
彼は無差別格闘流を引き継ぐ武闘家で、父・玄馬と中国での修行中に呪われた泉“呪泉郷(じゅせんきょう)”に落ち、水を浴びると乱馬は女性に、玄馬はパンダに変身、お湯を浴びると元に戻る体質となりました。
そんな乱馬には天道道場の娘で同い年のあかねという許嫁がおり、早乙女親子は日本に戻り天道道場へ居候することに。
乱馬とあかねの2人を取り巻く人間関係を中心に、呪泉郷に落ちたキャラクターたちなどの活躍が描かれる、ドタバタ日常ラブコメディです。
旧作アニメでは乱馬役を山口勝平さん、女らんま役を林原めぐみさん、あかね役を日髙のり子さんが演じています。
主要キャラとなる乱馬のライバル・響良牙(ひびきりょうが)役を山寺宏一さん、天道家の長女・かすみ役を井上喜久子さん、次女・なびき役を高山みなみさん。
そのほか中国から乱馬を追っかけてやってきた少女・シャンプー役は佐久間レイさん、シャンプーに思いを寄せる青年・ムース役は関俊彦さんなど、今やベテランとなった人気声優さんたちが出演しています。
水で性別が変わる主人公や、パンダや子豚、猫にアヒルなど動物に変身するキャラクターも多く、独創的な設定が物語に独特の面白さを加えています。
特に乱馬は女らんまになると声優も変わり、多くの視聴者を虜にしました。
女らんまは自分が可愛いことを自覚しており、フリフリのワンピースを着用したり、男性に向かってぶりっ子を発揮したりもしますが、中身は男子高校生と思うと萌えます……!
個性豊かで魅力的なキャラクターが多数登場!男性は正統派イケメンから長髪男子、またメガネを取ると美形というお約束キャラまで存在します。
また、女性は王道ヒロインから男装の麗人、中華系美少女が揃っており誰かのことを好きになるはず!
さらに美形たちだけでなくおじさんキャラも可愛い。なかでも乱馬の父・玄馬とあかねの父・早雲(そううん)はお互いを“くん”付けで呼びあっており、2人を何とかくっつけようと時には強引な手を使って奮闘しています。
乱馬が水をかぶると女になることを知らない男性キャラクターに恋をされたり、女らんまが乱馬を好きな女性キャラクターに嫉妬されたり、とにかくラブコメ要素が面白い!
ヒロインのあかねと乱馬は両思いかつ、一つ屋根の下に住んでいるのになかなか進展しませんが、ここぞというときに男を見せる乱馬は最高です。
また、女らんまとあかねは距離感が近くなりがちで、(中身は男性ですが)美少女同士の戯れも可愛いですよ。
各キャラクターの個性的な武術や技が、迫力あるアクションシーンを生み出しています。
なかでも格闘新体操・格闘スケート・格闘茶道・おフランス流格闘ディナーなど、格闘を絡めた独自の競技が多く登場し、乱馬がそれに挑む姿は応援したくなる!
武道や伝統的な日本文化が随所に取り入れられており、海外でも人気を集めた要因の一つです。
旧作アニメの声優陣がキャラクターとして歌唱する“キャラソン”も発売されています。
乱馬&女らんま、乱馬&あかねのデュエットなど夢のような豪華さ!
サブスクで配信されている楽曲もあるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
原作の最終回では、呪泉郷の水を独占しようとする鳳凰の鳥人「サフラン」との死闘に決着がつき、乱馬とあかねの結婚式が描かれました。
サフランとの激闘の後、あかねが死んだと誤解した乱馬はその体を抱きしめます。
心の中で「好きだって言わせてくれよ!」と叫びながら語りかけ、意識が戻っていたあかねは乱馬の本音を知りました。
場面は変わり天道道場に帰った乱馬は、玄馬と早雲によって殴り倒され気絶。目覚めると白いタキシードを着させられていました。
あかねと祝言をあげると告げられ乱馬は混乱し、あかねにも文句をつけようとしますが、彼女のウエディングドレス姿に目を奪われてしまいます。
いよいよ結婚式を挙げようとしますが、披露宴の鏡割り用に呪泉郷から届いた「男溺泉(ナン・ニーチュアン)」を巡って、変身体質を持つ乱馬・玄馬・良牙・ムースの争いがスタート!
さらに、乱馬に思いを寄せていたシャンプー・右京・小太刀たちも乱入してきて式はメチャクチャに……。
その後、乱馬とあかねが「行ってきまーす」と登校する後ろ姿で完結。
最終的にはお流れとなった結婚式ですが、乱馬とあかねは正式なカップルとなり、これからも騒がしい日常が続いていくという大団円でした。
TVアニメ『らんま1/2』の最終回は、単行本22巻に収録されている乱馬と母「のどか」のエピソード。当時「週刊少年サンデー」での連載が続いていたため、原作とは異なるラストです。
玄馬と乱馬はなぜ格闘家として旅をしていたのかというと、玄馬が「乱馬が男の中の男に育たなければ、父子そろって切腹する」と誓って家を出たためでした。
のどかも武道家の妻として「乱馬が男らしく育っていなかった場合、自分が父子の介錯を務める」という覚悟を持っている、とんでも親子。
しかし呪泉郷に落ちてしまったため、乱馬は水をかぶると女性になる変身体質になってしまったため、のどかにあわす顔がありません。
切腹という重い約束を恐れて、天道道場を訪れたのどかに乱馬は自分の正体を隠します。
しかし、母を亡くしている天道家の姉妹たちを見て、乱馬は男の姿でのどかに会うことを決意。
途中で、切腹したくない玄馬に邪魔されたり、通り雨に降られたりと、結局はのどかに正体を明かすことができないまま……。
乱馬が「真の男になってから会う」と誓い、あかねと一緒に学校に向かうシーンで物語は終了しました。
『らんま1/2』完全新作的アニメ化の発表と合わせて、原作漫画のイラストを豊富に使用したPVが公開されました。
原作が完結しているので、再アニメ化でどこまで描かれるのかがポイントですね。
また、当時の声優さんたちが続投するのかにも注目が集まっています。
同じく高橋先生の漫画が原作のリメイクアニメ『うる星やつら』では、キャストは一新され、抜粋された人気エピソードが映像化されていたため、『うる星やつら』方式では?という声も上がっていました。
『らんま1/2』新作アニメから今後も目が離せません。