- 週間ランキング
『テニスの王子様』の胡散臭い関西弁代表、忍足侑士。
セレブ高校氷帝学園中等部三年の彼は、視力は両目とも2.0と大変良好で、メガネをかける必要は全くありません。
にもかかわらず大会中はメガネの手入れ・修理を日課としているあたり、ただならぬメガネへのこだわりを感じさせます。
伊達メガネをかけている理由は「裸眼を見られるのが恥ずかしいから」。
髪を長めに伸ばしているのも同じ動機なら案外シャイなんでしょうか、意外性があって微笑ましいですね。
『PSYCHO-PASS』に登場する公安局刑事課一係の監視官、宜野座伸元は生粋のエリート。
そのツンツンとした言動とクールな見た目で、周囲に近寄りがたい印象を与えがちです。
初登場時はデビュー戦で緊張している新人監視官の常守朱に高圧的な態度をとり、びしびしプレッシャーを与えていました。
伊達メガネをかけている理由は「父親似の顔がコンプレックスだから」。
実父・征陸智巳は刑事の激務に忙殺されて色相が濁り、執行官堕ちした過去があります。
宜野座はそんな父を「仕事にかまけて妻子を捨てた男」と恨み、父似の素顔を隠す為、前髪を長く伸ばしてメガネをかけていました。
第一期最終回では確執を乗り越えた証拠にメガネを外し、吹っ切れた顔で父の墓参りをしています。
『名探偵コナン』の主人公、江戸川コナンの正体は高校生名探偵・工藤新一。
黒ずくめの男に薬を飲まされ子供の姿になった彼は、毛利小五郎が営む探偵事務所に居候し、黒の組織を追っています。
コナンがかけているメガネは天才発明家、阿笠博士の発明品!
大変便利な犯人追跡機能が備わっており、フレームの左側にアンテナ、左目レンズに液晶モニターが仕込まれています。
捜査に活用できるのはもちろんのこと、幼馴染の蘭は当然昔の新一の顔を知っているので、変装の意味もありそうですね。
『ペルソナ5』の主人公(アニメ版では雨宮蓮)には、暴力事件に関与して地元の高校を退学に追い込まれた、苦い過去があります。
とはいえ男に絡まれている女性を庇い、加害者に逆恨みされたというのが真相で、彼自身に非はありません。
伊達メガネは変装用。
地元で悪い噂を流された反動からか、万一知り合いと会ってもばれないように、モブっぽい外見を心がけています。
「地味」「モサ男」と女性陣に貶されているのも計画通り……なのでしょうか?
『ときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heart』攻略対象、氷室一紀ははばたき学園の学生。
主人公の一学年下の後輩にあたり、ツンツン生意気な態度をとるものの、一応は敬語を使ってくれるところに可愛げを感じませんか?
『ときめきメモリアル Girl’s Side』に登場するはばたき学園高等部の数学教師(のちに教頭)の氷室零一は実の叔父で、「レーイチさん」と呼んでいるほか、口癖も似通っているのがポイント。
本人は堅物揃いの氷室一族として先入観を持たれるのを苦々しく思っており、複雑な事情が垣間見えました。
殆ど度が入ってない伊達メガネをかけている理由は、オシャレ目的はもちろんのこと、周囲に壁を作っているのと無関係ではありません。
妄想を逞しくすれば、レーイチさんに憧れているとも考えられます。
『ホリミヤ』に登場するオンオフでエグいまでに印象が変わる男子、宮村伊澄。
学校では長い髪とメガネで素顔を隠した地味で大人しい男子、外ではバチバチにピアスをした近寄りがたい少年として、いずれにせよ敬遠されています。
メガネをかけている理由は両耳と唇のピアス穴をごまかす為。
服の下にはタトゥーも彫っているので、それがばれないようにモブを装い、注目を避けていたのです。
堀と仲良くなってからは髪を切ってメガネを外し、クラスメイトと交流するようになりました。
『憂国のモリアーティ』の主人公、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティの実弟にしてモリアーティ家三男、ルイス・ジェームズ・モリアーティ。
忠実な執事として兄に仕えるルイスがメガネをかけている理由は、過去の事件でできた、顔の火傷を隠す為。
元孤児のジェームズとルイスは慈善活動をしている貴族・モリアーティ家に引き取られたものの、そこで冷遇されていました。
ジェームズはモリアーティ家を乗っ取る計画を立て、失火を偽装し義理の両親と弟を殺害。
ルイスは火事の偽装を兼ねて右頬に火傷を負い、長い前髪とメガネでそれを隠すようになりました。
警察の疑いから逃れるべく顔を焼く覚悟も相当ですが、メガネをかけた真の動機は、弟を巻き込んだことを少なからず悔やんでいる、兄の罪悪感を減らす為かもしれません。
『斉木楠雄のΨ難』に登場するピンクの頭髪が特徴的な高校生、斉木楠雄。
生まれながらにして最強の超能力者の彼は、赤ん坊の頃から無意識に超能力を発動し、周囲に様々な影響を与えてきました。
普段かけている緑のレンズのメガネはおもちゃで、本人さえ制御不可能な石化能力を封じるのが目的。
そんなメドゥ―サなと突っ込むなかれ、目が合っただけで石になってしまうのでは、日常生活に深刻な支障をきたします。
『アイドルマスターシンデレラガールズ』からは、おさげ髪にメガネの優等生スタイルがビシッとキマっている冴島清美。
風紀委員のテンプレっぽい外見をしているものの、彼女の学校にそもそも風紀委員は存在せず、早い話が「自称風紀委員」に過ぎません。
日頃から風紀委員のコスプレをしている清美がメガネをかけているのは、何事も形から入る信条の影響。
生来潔癖で正義感の強い清美は、想像上の風紀委員に憧れを持ち、わざわざメガネをかけて校則の乱れを取り締まっていたのでした。
『ようこそ実力主義の教室へ』に登場する佐倉愛里は常におどおどした内気な生徒。
「クラスにいらない子がいるとしたらそれは私じゃないかな……」と弱音を零し、何かと自分を卑下しがちな彼女は、とにかく人付き合いが苦手。
他者とのコミュニケーションを避け、教室でも一人で過ごす時間が多く、猫背で俯いている姿が印象的です。
メガネをかけている理由は、中学時代にグラビアアイドル・雫として活動していた為。
当時はSNSのフォロワー5千人の人気アイドルだったので、素顔を曝すと気付かれる恐れがあり、伊達メガネで擬態しています。
実際ストーカーによる強姦未遂に遭っており、その際は主人公・綾小路清隆の活躍で辛うじて助かりました。
Dクラス配属のきっかけになった卑屈な性格を考えれば、他人と目を合わせたくない、視線を遮断したいというのも本音でしょうね。
『魔法先生ネギま!』に登場する長谷川千雨は麻帆良学園中等部の生徒。
ビビッドな束ね髪とオレンジのツリ目が印象的な彼女は、ネギとよく似た丸メガネをかけているものの、特に目が悪いわけではありません。
終盤では実はネギの本命だったことを明かされ、読者を驚かせました。
余談ですが作者の赤松健先生も一番のお気に入りと称しており、作中では愛すべきツッコミ役として活躍!
そんな千雨の秘密はHN「ちう」を名乗り、ネットアイドルとして活動していること。
学校でメガネをかけているのは、ちうと同一人物と気付かれない為だと推測されます。
変人揃いのクラスの中では貴重な常識人枠のキャラなので、それを強調する為にメガネの個性が与えられたのかもしれません。
以上、わけあり伊達メガネキャラたちを紹介しました。
コミュニケーションが不得手なキャラクターにとって、世界と自分を隔てるレンズは、一種のバリアとして働くのでしょう。
本当に視力の悪いメガネキャラもいいですが、色んな理由から伊達メガネを手放せない、わけありキャラも捨てがたいですね!