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第一の壁は刺青囚人の一人、辺見和雄。
集団脱獄後は北海道沿岸でニシン漁に携わっていた辺見は、一見人畜無害な平凡な男ですが、その正体は凶悪無比な快楽殺人鬼。
人を殺す瞬間にだけ生きている実感を覚え、自分を殺してくれる人間の到来を待ち受けて勃起する、真性の変態でした。
原作では溺れかけたところを褌一丁で飛び込んだ杉元に助けられ、全裸で火に当たりながら「この人に殺されたい……」とうっとり。
その後も杉元の一挙手一投足に股間と妄想を膨らませており、映像化のハードルを上げています。
最期は杉元と殺し合いの最中にシャチにさらわれ絶命!
B級サメ映画さながらシュールな幕切れはもとより、辺見の狂気を表現できる役者が存在するのか、気になりますね。
第二の壁は羆から逃れて民家に立てこもった刺青囚人コンビ、極道の親分・若山輝一郎とその情夫・仲沢達弥。
2人は公式ゲイカップル。
仲沢は男色家の若山の愛人で、お互い「親分」「姫」と呼び合っています。
作中でも若山の浮気が原因で赤裸々な痴話喧嘩を繰り広げており、お子様に見せるのはきわどい内容になっていました。
刺青囚人と疑われた仲沢が、濡れ衣を晴らす為に脱衣するシーンもネック。
刺青は背中に彫られていた為幸いバレませんでしたが、杉元たちは「汚い乳首をアシリパさんに見せんじゃねえ」「なんだそのふざけた乳首は」と非難轟々!
自分からねだっておいてあんまりな仕打ちですね……。
キャラクターの再現度には信頼おける『ゴールデンカムイ』ですが、仲沢の乳首も原作どおりに再現できるのでしょうか?
コンプライアンスが厳しくなっている現状、お茶の間に乳首をさらした役者さんの俳優生命が終わってしまわないか心配です。
鶴見中尉に刺青人皮の偽物製作を依頼された剥製職人・江渡貝弥作。
名前の由来は犠牲者の皮や骨で家具を作ったシリアルキラー、エドガー・ゲーシー……この時点でヤバさがおわかりいただけるのではないでしょうか。
江渡貝は死体の皮を繋ぎ合わせたコスチュームを製作し、鶴見中尉が最前列で見守る中、ソロファッションショーを開催。
ノリノリでキャットウォ―クを練り歩き、股間に生えたゾウの鼻のような突起物を振り回す姿は、変態を超えた何かと言うほかありません。
実写化されたら視覚の暴力になること間違いない迷シーン、正直見たい!
ある意味『ゴールデンカムイ』史上最大の問題人物と名高い男、姉畑支遁。
野生動物をこよなく愛する彼は、好きが高じて獣姦に淫し、我に返るや自分の汚らわしさに耐えかね、動物を殺す狂人でした。
網走監獄に収監された理由は、各地の牧場で家畜を犯したのち殺して回った為。
脱獄後は下半身丸出しで木の洞とウコチャヌㇷ゚コㇿし、羆と交尾する念願を果たす為、北海道の湿地帯を駆け回ります。
最期は雄羆の肛門に挿入し、弁慶の仁王立ち状態で絶命。
彼の存在自体が『ゴールデンカムイ』実写化を阻む壁と言っても過言ではありません。
それ以前に羆はCGにするのか調教済みの動物タレントを使うのか、後者は動物虐待のクレームが殺到するんじゃないかドキドキします。
『ゴールデンカムイ』トップクラスの人気を誇る薩摩出身のイケメン、鯉登音之進少尉。
PVでも渾身の猿叫を披露し、「一体誰が演じるの!?」とネットをざわざわさせた彼の最大の特徴は、解読不能レベルに早口な薩摩弁を喋ること。
アニメでは声優の小西克幸さんが見事に演じきったものの、これを再現するのは鹿児島出身の役者さんでも至難の業。
若手が演じるならまず方言の勉強からしなければならず、課題が多そうです。
以上、『ゴールデンカムイ』実写ドラマ化におけるポイントをご紹介しました。
ハードルはなかなか高いものの、既に連続ドラマのPVが公開されており、イロモノキワモノぞろいの俳優陣の熱演に期待が高まっているのも事実。
前評判を超える成功を収めた映画にならい、素晴らしいドラマになることを願ってやみません。