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最初にご紹介するのは十二鬼月の上弦の参、猗窩座。
強大な力を求める戦闘狂であり、強敵との戦いを何より求める武闘派の彼は、『無限列車編』にて煉獄杏寿郎を好敵手と認め、「お前も鬼にならないか?」とドヤ顔勧誘。
たとえ敵でも実力者には一目置く、武人の「格」を見せ付けます。
煉獄さんは断固たる意志で退けましたが、石田彰さんの挑発的ボイスで揺さぶりをかけられたら、うっかりよろめいてしまいそうですね。
『NARUTO』の我愛羅は砂の里の長。
初登場時は四代目風影の息子にあたる砂隠れの忍として、姉テマリ、兄カンクロウと班を組んでいました。
そんな彼は風の国の兵器として「守鶴」を憑依させられた人柱……ナルトと同じく里の政治に利用された、薄幸の生い立ちです。
唯一の理解者と慕っていた叔父の夜叉丸に裏切られたせいで心を閉ざし、冷酷非道な性格に豹変したものの、同じ境遇のナルトと友情を育み、徐々に立ち直っていきました。
なお、我愛羅の名前の由来は「我を愛する修羅」からとられた模様。
愛されぬが故に愛することを知らずにいた、幼少期の絶望的な孤独がひしひし伝わる名前です。
ガブリエル・ミラーは『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のラスボス。
GGOにて無双する正体不明のプレイヤー・サトライザーのリアルの姿で、「グロージェン・ディフェンス・システムズ」の最高作戦責任者の地位に就いています。
まず注目してほしいのは異色の経歴、本職がプロの傭兵ならゲーム内の戦闘もお手の物。
そんなガブリエルの正体はサイコパスのシリアルキラー。
他者の魂に触れた瞬間だけ愉悦を感じる生粋の異常者で、その為だけに元ガールフレンドを殺害・遺棄しています。
最終決戦では禍々しい漆黒の天使に進化を遂げ、キリトを戦慄させました。
キャスターと組んで第四次聖杯戦争に参加したマスター、雨生龍之介の正体は猟奇殺人鬼。
ターゲットは主に若い女性で、彼女たちを殺害・解体する行為を通し、人の命や死の意味を知ろうと模索しました。
数年前には実の姉すら手にかけた、真性のサイコパス。
しかしながらテンションが上がると発する「COOL!」の口癖や、狂気の中に垣間見せる剽軽な言動が憎めず、視聴者の心を掴みました。
宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンは宇宙から襲来した侵略者のリーダー。
キングオージャー世界の実質的支配者を兼ねる存在で、「俺様」の一人称は絶大な自信と気位を感じさせます。
普段の言動は朗らかで飄々としていますが、宇宙を「自分の部屋」と見なし、数多の惑星の生命体を「お片付け」と称して滅ぼし尽くすなど、やっていることは外道の極み。
石田彰さんの力演も相俟って、清々しいまでの悪役として散っていきました。
長田幻治は哭倉村の村長。
龍賀家三女・庚子と結婚し、長男・時弥をもうけています。
そんな彼の正体は幽霊族を狩る裏鬼道のリーダーにして、龍賀家の忠実な下僕。
断崖の楼閣にてゲゲ郎と死闘を演じ、終盤は地下施設に連れ去って苦しめます。
主従関係にある龍賀家長女・乙米に尽くし、彼女の断末魔に駆け寄ろうとするなど、激しい執着を見せました。
「糸目の石田」が好きな人は要チェック!
カルマは「モンスト」アニメ第一期に登場する闘神の一人で、最強のラスボスにあたります。
バベルを裏で操っていた黒幕でもあり、変身前は茶髪に赤い目の美少年でした。
変身後は胸に赤い瞳を宿した異形の姿をさらし、圧倒的な強さでもって、レンたちを追い詰めます。
人間の記憶を「美しいもの」として愛で、遭遇した人間の記憶を奪い取ったのち結晶化し、記憶の図書館「オブリビオン」に蒐集するのが彼の趣味。
ある事情からレンに異常に執着し、レンの相棒のモンスター・オラゴンを、「僕の全てを奪った」と憎んでいました。
地下組織「死の家の鼠」頭目にして殺人結社「天人五衰」の一人、フョードル・ドエトエフスキー。
肩まで伸びた黒髪と青白い肌色が特徴的な彼は、太宰すら脱帽する超人的頭脳と独特な死生観を持ち、武装探偵社の面々を脅かします。
興味の対象以外には徹底した無関心を貫き、宝石を石ころ扱いするほど世俗に淡泊。
フョードルの目的は書いた本が現実になる本の入手で、それを用いて自らの理想とする、「罪のない世界」の実現を目指しています。
セーラー戦士と敵対する「アマゾントリオ」の幹部、コケティッシュな男の娘・フィッシュアイ。
可憐な外見と甘ったるい言動でヒロインのお株を奪い、当時から一部マニアックな層に、爆発的な人気を誇りました。
「アマゾントリオ」の中では女装・ハニトラ担当で、90年代版のアニメでは、うさぎの恋のライバルとして活躍。
石田彰さんが演じたキャラクターの中では最も高い声で喋ります。
芸域の幅が広すぎる……!
人類を絶滅に追い込む大災害「崩壊現象」の阻止を掲げる「天命組織」大主教、オットー・アポカリプス。
見目麗しい容姿と甘く妖艶な声を持ち、人心掌握に長けたカリスマの本性は、500年もの間独裁体制を敷いて「天命組織」を支配してきた黒幕。
永きに亘り救世主を演じ続けたオットーの真の目的は、最愛の人、カレン・カスラナの蘇生。
その為には他の人類の犠牲を厭わず、己を見下す実父を身代わりにし、禁断の秘宝を使うことさえ厭いませんでした。
ヘッドは綺羅星十字団第二隊「バニシングエージ」代表で、リーダー不在の十字団における指導者を務めました。
その正体は銀河美少年こと主人公ツナシ・タクトの親友、ミヤビ・レイジ。
哀しき悪役や同情すべき敵キャラも多い本作において、最初から最後までクズ・オブ・クズな絶対悪を貫き、インパクト大な綺羅星ポーズと迷台詞の数々で、視聴者の心を掴んで離しませんでした。
石田彰さんが演じた悪役を語る上で外せないキャラクターです。
以上、石田彰さんが演じた個性的な悪役たちを紹介しました。
我愛羅や猗窩座など壮絶な過去を背負った悪役も素敵ですが、ガブリエルや龍之介に代表されるキングオブクズなサイコパスの、危険な魅力にも惹かれてしまいませんか?
好きになった瞬間に破滅しかねませんが、あのミステリアスクールな声で囁かれたら、抗い難いのも事実ですね。