(「裾野市民葬祭あそか終活フェア」の「相談ブース」に誌用された「カカポ-cacapo-」)


 2018年9月に東京ビッグサイトで行われた国際見本市『第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2018』に初出展し、「LIFE×DESIGNアワード」のグランプリを受賞した“建築的雑貨”『カカポ-cacapo-』(アートハウス株式会社)が、『TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展』と、『裾野市民葬祭あそか終活フェア』での展示用什器(造作)や、相談ブースとして採用された。


 『カカポ-cacapo-』とは、高強度の角形紙管と3種類のオリジナル・プラスチックジョイントで丈夫な骨組みを作り、そこにダンボールパネルをはめ込んで組み立てる家の中で組み立てるダンボールハウス。(特許出願中)


 昔の庭付き一軒家だったらプレハブで“部屋”を増設できたが、現代はマンションが多く、そう簡単にはいかない。子供部屋や自分好みの空間を作りたい時、本格的なリノベーションには数十万~数百万円の費用がかかってしまう。そこで、「お手軽に新たな空間を作れないか」という発想から生みだされた。工具や特別な道具を使わず、子供でも保護者の方と一緒に楽しみながら組み立てる事ができ、居住空間を一変させるシステム。子供の遊び場や勉強部屋、お父さんやお母さんの趣味の部屋など、使い方・遊び方は無限大!


 段ボールとあなどることなかれ、紙管と呼ばれる柱の部分も立てたときの縦方向には200キロ、横に置いて上から力を加えると約40~50キロまで耐えられるという驚きの強度で、耐久面も濡れたり火が当たらなければ何年も使えるという。


 この手軽でありながらも強度・耐久性に優れていることから、2018年9月のときには、災害時における避難所の仮設小屋をも目的にした、タタミ2.6畳分高さは2メートル近くある『お泊まりハウスキット』もブースでお披露目させた。被災地でのプライベート確保の需要を見込んでいるそうで、自治体向けに売り込みも始めていたほど。


 そして今回は、「TADANOBU ASANO 3634浅野忠信展」や「裾野市民葬祭あそか終活フェア」で採用された。


「浅野忠信展」で作品展示用の什器(造作)として活用されている様子


「浅野忠信展」で作品展示用の什器(造作)として活用されている様子


「浅野忠信展」で作品展示用の什器(造作)内部の様子







 3月31日まで東京都渋谷区のワタリウム美術館で開催されている『TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展』では、作品を展示するための什器(造作)として使用された。浅野忠信氏のドローイングのほとんどが、A4の紙に黒のボールペンで描いたもの。ワタリウム美術館の館長であり現代アートの著名なキュレーターでもある和多利恵津子氏、和多利浩一氏は、このシンプルな形状の作品を、さまざまな見せ方で展示する仕掛けを企画していた。


 什器(じゅうき)としてのカカポが要望されたのは、展示場所としての壁と、鑑賞者が通ることのできる通路。美術館に来たのかと思ったらどこかの路地裏に迷い込んでしまった、といったような不思議な体験…そのような体験ができる「紙でできた路地」を意図し、浅野氏の多大な賛同を得て制作された。


 また、併設のミュージアムショップ『ON SUNDAYS』内の中地階のカフェでは、カフェスペースや読書空間として来館者が自由に使用できる「カカポ-cacapo- Type2」が設置されている。


「ON SUNDAYS」内のカフェ全体の様子


カフェに設置されている様子







 美術館の建物の1Fと地下にあるミュージアムショップ『ON SUNDAYS』には、通常はコアなアートファンやクリエーターが集うが、今回の浅野忠信展では、それに加え、浅野ファンや映画ファン、音楽ファンも来店すると考えられる。そして、カフェの空間では浅野氏自身の手刷りによるシルクスクリーン作品も展示販売されており、通常より来店者も多いと予測された。


 そのような空間に設置された「カカポTYPE2」の中には、オリジナルの机とアンティークの椅子があり、机の上には浅野展の分厚いカタログとショップセレクトの本が置かれ、来店者は、お茶を飲んだり、読書したりしながら、カカポの内部空間を体験することができる。


 もうひとつが、2018年12月16日に静岡県裾野市で行われた「裾野市民葬祭あそか終活フェア」。10社が出展し、約300名が来場。同イベントは「あそか育心の会」の会員募集と、近隣住民への葬祭場認知・広報活動を目的としたもので、カカポは葬祭や終活の相談ブースと、講演会や映像のためのブースとして使用された。


「裾野市民葬祭あそか終活フェア」の「相談ブース」内部の様子


「裾野市民葬祭あそか終活フェア」の「映像ブース」の様子







 普段は葬祭が行われる広い会場を、個別相談ブースや講演会のために仕切る必要があったが、通常のパーテーションは重く、また事務的で冷たいテイストになってしまうため、親しみやすく来場しやすい雰囲気作りの要望があった。


 相談ブースは、紙管とジョイントの組み合わせで、全て形の違う三軒の家をデザイン。適度に周囲の視線や音が遮断され、それでいて閉鎖的ではない雰囲気、親しみやすい家型で、友人宅にお邪魔するような動線、ダンボール素材で温かみのある色が効果的だった。また、講演会や映像のためのブースは、解放的でいて集中しやすく、長手には紙管が整然と並ぶ美しい構造を見せた。


 ■カカポ-cacapo-商品概要


 TYPE 1 基本キット


 販売価格:25,000円(税別)


 サイズ:幅980mmX奥行887mmX高さ1,470mm


      床面積 約0.8㎡(約0.5畳)


 TYPE 2 基本キット+拡張キットA


 販売価格:38,000円(税別)


 サイズ:幅980mmX奥行1,277mmX高さ1,470mm


      床面積 約1.3㎡(約0.7畳)


 TYPE 3 基本キット+拡張キットA+拡張キットB


 販売価格:49,000円(税別)


 サイズ:幅1,370mmX奥行1,277mmX高さ1,470mm 


      床面積 約1.6㎡(約1畳)


 TYPE H お泊まりハウスキット 


 販売価格:59,000円(税別)


 発売日:2019年3月


 サイズ:2,660mmX1,627mmX高さ1,960mm 


 個別パーツ


 (1)紙管 縦   500円(税別)42mm×横 42mm×高さ900mm


 (2)1本足ジョイント 420円 (税別)


 (3)5本足ジョイント 420円(税別)


 (4)蝶番型ジョイント 420円(税別)


  ◯販売チャンネル:ネット通販、大手ホームセンター、家具店、など


  ◯ホームページ:http://www.cacapo.shop/


  ◯問合せ先:0120-388-880


 参照記事:お母さんと子供が道具使わず“部屋作り”できる「カカポ-cacapo-」発売!ワークショップの子供の反応は「ハンパじゃなかった」


 


TYPE 1 基本キット


TYPE 2 基本キット+拡張キットA


TYPE 3 基本キット+拡張キットA+拡張キットB


TYPE H お泊まりハウスキット





TYPE H お泊まりハウスキット 骨組み


TYPE H お泊まりハウスキット 中の様子


「cacapo 組み立て時の様子」


「cacapo 組み立て時の様子」





「紙管、ジョイント」


「900mm紙管」


「1本足ジョイント」


「5本足ジョイント」





「蝶番型ジョイント」




情報提供元: News Lounge