劇場アニメ「ポッピンQ」初日が開催!


 劇場アニメーション『ポッピンQ』(監督:宮原直樹/配給:東映)初日舞台あいさつが23日、東京・丸の内TOEIで開かれキャスト10名がそろい踏みする豪華なものとなった。


 中学生から高校生になる思春期で、それぞれに悩みを抱え住む場所も、向かう方向も違っていた少女たちが、出会い絆を深めながら成長していく物語。宮原監督はアニメ『プリキュア』シリーズでダンス映像を多く手がけてきたとあり、その手腕が作品内でも数多く見られ、大人でも思わず見入って仕上がりだ。


 この日は、小湊伊純役の瀬戸麻沙美、日岡蒼役の井澤詩織、友立小夏役の種﨑敦美、大道あさひ役の小澤亜李、都久井沙紀役の黒沢ともよ、さらに人間のキャラクターの“同位体”と呼ばれているポッピン族からポコン役の田上真里奈、ルチア役の石原夏織、ダレン役の本渡楓、タドナ役のM・A・O、ルピイ役の新井里美、そして宮原監督が登壇となり司会は寺迫麿が務めた。


 キャスト10人が登壇し華やかななか、初日を迎えた喜びや種﨑がのんびりしたあいさつなどで和ませつつ、宮原監督は早朝からのイベントとなったことへ「朝から声を出していきましょう!ポッピン!!」と客席に呼びかけると、観客が「ポッピン!!」と、元気よくレスポンスする和気あいあいな雰囲気でスタート。


 本作の見どころへ、瀬戸はいきなりラストシーンを挙げて観客の笑いを誘ったが、「最初から観ていて、どこに感情移入するかによって感動するポイントが変わってくるんじゃないかなと思うので心に残るものになると思います!」と、彼女たちの成長がどういう結末を迎えるのかというアピールをすると井澤も「5人の女の子たちが関係をどう深めていくのかを楽しんでください!」とのこと。


 一方の種﨑は「私はどこまでもダンスシーンを推します!ダンスシーンは個性が出ているんです。踊れてない部分のシーンも個性が出ていますよ」と、動きを語ると小澤も「全体的に可愛いですけど、迫力のあるシーンもあって、あさひちゃんは武道に長けているので、アクションシーンが可愛くて迫力があると思っています!」と、自キャラを推す。黒沢は背景美術の美しさだそうで、「ずっとその場にいたくなるような、街の風景です。ポッピン族の家1件1件可愛かったり、サイズが絶妙で、そこにとどまっていたいと思うような世界なんです」と、雰囲気のいい世界観なのだとか。


 M・A・Oは、「みなさん衣装が何パターンか変わってきて、ポッピン族ならではの衣装にもなるので、そういう衣装も楽しんでもらえるのではないかなと思っています」と話したり、新井は「私は言葉がとても素敵だなって思います。みんなの一言一言のセリフもそうですが、心にグッとくるセリフもあります。うちのリーダーのポコン先生は『お前の気持ち分かってるよ』というセリフがあって、そこは私は涙が止まらなかったです」というと、瀬戸と田上が嬉しそうにほほ笑む姿を見せていた。


 本作は東映アニメーション創立60年を記念したオリジナル作品ということで、話がキャストの好きな東映アニメーション作品に向くことに。


 瀬戸は「子供のころに観ていた『ふたりはプリキュア』です。いつか自分も変身できるんじゃないかと思っていたんですが、この作品で変身することができて」と、感慨深げ。種崎は聞かれる前に食い気味に、「セーラームーンです!小っちゃかったので声優というよりこの画面の中に入りたいと思っていたんです。過去の部分がしっかりしているからこそどっから観ても泣けるという感じで!!」と、熱弁を振るい、小澤は「どれもこれも楽しく観ていたんですけど、『明日のナージャ』かな。恋と旅と、ナージャが可愛くて、耳馴染みも良くて、朝頑張って観ていたなって思います」。


 一方の井澤は、「『ONE PIECE』を観て声優という職業を知ったんです。最初はそのキャラクターが喋っていると思ったんですけど、『あれ?この声の人がほかの作品にも出てるんだ!』と思って」と、東映作品が声優を知るきっかけになったと話したり、黒沢は『ドキドキ!プリキュア』のOP『Happy Go Lucky! ドキドキ!プリキュア』を歌ったことを踏まえ「声優って職業に就くと心に決めた一番最初にお話を頂いたお仕事が『ドキドキプリキュア』の歌唱だったんです。だからものすごく思い入れもありますし、歌手という形で全国各地に子どもたちに会いに行く経験ができて、アニメというのが、子供を始め大人を笑顔にしているんだと、こんなに肌で実感できたことってなくて、それもあって、いま誇りを持って活動していけています。それと本作のアフレコが今年に入ってで、私がちょうど今年が二十歳の年なんです。東映アニメーションさんには節目節目で素敵な経験をさせて頂いています!」と、感謝のメッセージを寄せていた。


 ほかにも、クリスマスが近いということでクリスマスの思い出について、本渡が「小学3年生のときにサンタさんに『魔女になるクスリをください』と書こうとしたんですけど『女になるクスリをください』としてしまって。親はどんな気持ちになったのかなって」と、苦笑い。瀬戸が「その誤解は解けたの?」と尋ねると、本渡は「解けました」と、恥ずかしげで会場を沸かせていた。


 なお、公開前日の22日にはエンドロール後に、特別映像が上映されることも公式でアナウンスされていたが瀬戸からは、「上映が終わったかな?と思っても、ちょっとしたプレゼントがあります!終わったかと思ったら終わってないので最後まで観ていてもらえれば!」と、アピール。最後は宮原監督が「多くのスタッフ・キャストが魂を込めて作った93分ですので楽しんで頂ければ!」と、呼びかけていた。


 劇場アニメーション『ポッピンQ』は23日より全国拡大ロードショー!


 ※記事内画像は(C)東映アニメーション/「ポッピンQ」Partners 2016


情報提供元: News Lounge