バーとともにデアゴスティーニからの新シリーズを絶賛した沖野修也氏


 ジャズの名盤コレクション、しかもアナログレコードの深いぬくもりある音を聴きながらグラスを傾けるバー『JAZZ LP RECORD BAR』が東京・代官山の「代官山 T-SITE GARDEN GALLERY」(渋谷区猿楽町16-15)に、9月27日から10月1日の期間限定でオープンしている。


 同バーは、9月27日より隔週刊にて発売されたパートワークマガジン(週刊・隔週刊で趣味の世界をコレクションできる百科事典のような書籍)『ジャズ・LP レコード・コレクション』(デアゴスティーニ・ジャパン)の創刊を記念したもの。


 同マガジンのラインナップが店内のBGMとして使用されるだけでなく、約100枚のレコードジャケットを展示。レコードの魅力を目で楽しめるようにもなっている。往年のジャズファンだけでなく、レコードブームで盛り上がりを見せる様々な音楽ファンの皆様にもオススメのスポット。


 今回のシリーズは、ジャズ界に歴史を刻んだ名盤が「LPレコード」で毎号1枚付いてくるというパートワーク初の書店で「LPレコード」が買えるマガジン。その創刊を記念して、極上のジャズ音楽や、その世界感を体感できるバー『JAZZ LP RECORD BAR』を期間限定で、代官山にオープンする。ジャズファンにはたまらない歴史的な名盤をコレクションできる。



 付属するLPレコードは、質の高い音源を忠実に再現すべくマスター・テープからのリマスターを可能な限り試みて製作された180gの重量盤。ジャケットはオリジナル版と同じデザインというコレクターにとっては、ぜひ手元に置きたいシリーズとなっている。


 ラインナップには、モード・ジャズの原点とされるマイルス・デイヴィス『Kind of Blue』が創刊号で、その後も、60年代のジャズ・シーンを牽引したサックス奏者・ジョン・コルトレーン『Blue Train』、ビリー・ホリデイ『Lady in Satin』など歴史的名盤が続く。


 (8ページにわたる)ライナーノーツと称するマガジン部分は、演奏者紹介やアルバム誕生秘話、ジャズ評論家の行方均氏による解説などが毎号掲載される予定。音楽と共に名盤が生まれた背景やジャズ界のスターたちの魅力的なストーリーを楽しめるなど、初心者にもわかりやすく、マニアも納得できる重厚な読み物となっている。



 株式会社デアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部 山口峻氏は、「近年、世界規模でアナログレコードの魅力が再認識され始めていて、日本でも2011年ころからアナログレコードのブームがフツフツと来ていました。そして、私たちの独自調査で意外と30代前半の方が、アナログを初めて触るけれど、おもしろそうだと思って買っている傾向があることが分かりました。そこで、TVCMだけではなかなかアプローチできない、ちょっと若くておしゃれな方、雰囲気を味わいたい方にアプローチするためにおしゃれなスポットで開催することになりました」と、なぜLPなのか、なぜ代官山なのかといった趣旨を説明した。


株式会社デアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部 山口峻氏


 そして、「レコードプレーヤーは、一番安い価格帯~本格的なものまで取り揃えている。レコードと一緒にプレーヤーも買い揃えていただくことが可能で、創刊号で定期購読すると、創刊号999円と一番安いプレーヤーが、税込みで約8000円と、約9000円。1万円以下で始められる。アナログレコードを始めてみたいという方にお手頃な価格設定になっている」と、敷居が高そうというイメージを払しょくするためのお手頃価格をアピールした。


 11月13日までにウェブから定期購読を申し込むと、LPレコード保護袋25枚とレコード型マイクロファイバークロスがもらえるキャンペーンも実施。さらに、創刊号~第15号の購読者全員には、レコードクリーナー&クリーナークロスがプレゼントされる。


 その他、同社がおすすめするステレオスピーカー内臓のオールインワンモデルのレコードプレーヤー(7480円+税)の発売や、本誌の付属レコード専用BOX型収納ケースも10月25日から発売する予定。詳細は公式サイト(http://deagostini.jp/jzr/)で確認できる。


 また、プレオープンのゲストとして登場した、DJで作曲家のほか執筆家や選曲評論家として活躍している沖野修也氏は、「まず、価格が信じられない。僕は10代半ばからジャズのレコード買っています。名盤は数が多いけど中古版でも999円はありえない。価格に驚きました。それと、ライナーノーツの部分が情報充実していまして、非常に内容の濃いものになっています。読み物も楽しんでいただていて、ジャズに関する知識を高められるんじゃないか」と、絶賛。


 さらに、デジタルにないレコードの魅力として、「音が温かい音がいいとよく言われますが、僕もそれは感じる。同じ楽曲をレコードとCDの音で聞き比べたら、平面と立体ぐらい音が違う。比較するとレコードの音の良さわかります。また、『アナログ』の雑誌編集長が、『デジタル再生機器、デジタルの録音物は全てアナログの音にいかに近づけるかが研究のテーマ』だと言っていました。デジタルデータは音と音との間に隙間がある。その隙間をコンピューターで計算して埋めていく方向に向かっているそうですが、限りなくアナログの音に近づけるには、現時点では地球上にあるスーパーコンピューターを使っても計算できないというんです。アナログの音は古臭いもの、過去にあったものとお考えの方が多いと思いますが、音楽の未来は過去の中にある。レコードは、究極の録音システム、録音物ということ。今後向かっていくのはアナログの音なんですよ」と、アナログレコードのすばらしさを熱く語った。


 『ジャズ・LPレコード・コレクション』は、オールカラー8ページで創刊号は特別価格990円。第2号は特別価格1,990円。第3号以降は通常価格2,990円となる(金額は全て税込)。9月27日から、隔週火曜(一部地域を除く)に発売。全85号刊行予定。


 


『JAZZ LP RECORD BAR』外観


『JAZZ LP RECORD BAR』


『JAZZ LP RECORD BAR』店内1


『JAZZ LP RECORD BAR』店内2





壁には懐かしいジャケットが!


『JAZZ LP RECORD BAR』の看板


株式会社デアゴスティーニ・ジャパン 編集部 野田ちひろ氏


 












情報提供元: News Lounge