村瀬歩&石川界人がアニメ「ハイキュー!!」3期の天童覚役・木村昴について熱弁!


 TVアニメ『ハイキュー!!』応援上映イベント「烏野高校 VS 青葉城西高校」が8月21日、東京・お台場のシネマメディアージュで開かれ日向翔陽役・村瀬歩、影山飛雄役・石川界人が登壇し、司会は集英社の『週刊少年ジャンプ』編集部で『ハイキュー!!』を担当している本田佑行氏が務めた。


 『週刊少年ジャンプ』で好評連載中の高校バレーボールを描いた次世代王道スポーツ漫画の同名作が原作。今年10月には3期の放送も決まっている。イベントは同作初の応援上映を敢行することとなり、春高予選準決勝戦の人気エピソードとなる『烏野高校 VS 青葉城西高校』をダイジェストと2期24話、25話本編を上映するというもの。


 観客たちには作品のイラストがプリントされたスティックバルーンが配布され、現実の試合かと思うような熱気。開演時間になると本田氏が登壇し、どこで応援するのかなどレクチャー。声出しを行ったがテンションの高い大きな歓声が場内に響き、それが本番では選手らへの熱いエールなど、一層熱を帯びた光景が広がっていた。


 その応援上映直後に現れた村瀬は「圧がすごい!」と、驚くと、石川は「バレーボールの応援会場に似ている!」と、こちらもビックリといった感じ。ついには、村瀬と石川のコールまで巻き起こり、2人は笑みを浮かべ体全体でコールを受ける仕草を見せていた。


村瀬歩


 上映された24話・25話で気に入っているシーンへ2人同時に「どう?」と尋ね合って息ぴったりな様子を見せつつ、村瀬は、24話で「日向の無邪気さに、飛雄の天才についていけるやつ!というシーンですかね」というと、石川は、25話のシーンで「影山が何も言わずに歩くんですけど、息にこだわったんですよ。入ってないところにもかすかな息を入れてて、次に行くぞって」と、細かい部分まで命を吹き込んでいたという。


 そのまま話は3期の方へ。決勝戦で王者・白鳥沢学園高校との戦いとなるが決まった時のことを問われた村瀬は、「セカンドシーズンで青城高校(青葉城西高校)に勝って、そこでシリーズが終わっても綺麗な終わり方かもしれないという気持ちもありました。そんな中、2期の終わりに飲み会があって、そこで白鳥沢高校は強いからこのままの烏野高校では勝てないという話をして、酔いが回りながら音響監督さんや監督さんにどうしたらいいんだろうという話をしてしまって」と、照れ笑い。


 一方の石川は、「アフレコの最中に決まりましたと聞いて、ただただ嬉しかったです。まだ戦えるんだ、飛雄として、また立てるんだって」と、感無量だったそうで、「それと、村瀬さんは熱い思いを前に出して『俺は熱いぜ!』というタイプではなく冷静に真面目に考えているタイプだと思っていたんですけど、3期の話がきたときには思いが出ていて、熱いくすぶりがあるんだって思って。それまでは、絶対に負けないとか、ぶつかりあいながらやってやると思っていたんですけど、それを見て一緒に戦いたいなと思って、その気持ちをぶつけられたらと思っています」と、意気込んだ。


石川界人


 すでにアフレコも始まっているそうだが、1期から2期のときのようにキャラクターに入り込むのに時間はかからなかったそうで、村瀬は「スッと入れました。キャラクターがもつ間とかも自分の中に息づいている感じがしました。」と、段々とキャラクターに近くなってきているとも。


 すると、石川は、2期を通して変わった部分を語り出し、「一番変わったなと思うのは明確には言えないんですけど、現場の役者たちのつながり感ではないでしょうか?いままで、烏野は烏野でまとまって、他チームは他チームでまとまってという座り方をしていて、その中でも烏野は3年生は3年生で、2年生は2年生で固まって録っていたんです。上級生に話しかけてもいいものか……という空気があったんですけど、3期になってからまったくなくなって、誰もが話しやすくて、誰もが接しやすくて、この試合に全力で臨める体制が整ったのかなって。アフレコ現場の違いはそこにあります。そうでないと白鳥沢は勝てない相手ですからね」と、一致団結しているそうだ。


 その3期のアフレコへは、白鳥沢の天童覚役の木村昴のキャラクターが際立っているようで、石川は、「アフレコ現場もキャラもキャストも濃いから面白いんです。思ったより白鳥沢のキャストの人たちが烏野のピリピリした雰囲気になじんでくれて、試合の緊張感とかも絶やさないように、『ハイキュー!!』という空気感を分かってくれて、グッと入ってきてくださっているので、役者として楽しくて、一緒に作っているなという気持ちになりますね」と、笑みを浮かべると村瀬も、「外画の現場では昴さんとご一緒したことがあるんですけど、その作品で昴さんが演じられていたのは目がキリッとしてマッチョな感じの役のイメージなんですが、天童のイメージは逆なので驚いていたんです。けれど、3期1話の声を聞くと、漫画から抜け出した感じがして、鳥肌が立ちました」と、溶け込んでいるようだった。


3期キービジュアル


 イベントではほかにも、3期のオープニング楽曲『ヒカリアレ』とエンディング楽曲『マシ・マシ』の話題で盛り上がることもあり、『ヒカリアレ』へ村瀬は「アップテンポでキャッチー。噛めば噛むほど味が出るスルメのような曲」と、アピール。もう一方の『マシ・マシ』では「『あとは君次第です』という歌詞があるのですが、後押ししてくれる感じがします」という村瀬に対して、石川は「俺は『あとは君次第です』というのは怖くて、お前次第で結果も変わるんだぞって言われているような気がして怖い」と、正反対の解釈になったと語って盛り上がっていた。


 最後に石川は、「10月はあっという間だと思いますし、何かしら『ハイキュー!!』を心に持って過ごして頂いて、その熱をぶつけていただければ。みなさんの応援の声も聞こえると思います!これからも応援よろしくお願いします!」と、呼びかけると、村瀬は「こうやって長く続けさせて頂くことは貴重な経験ですし、役者として丁寧に育てていただいています。ファーストシーズンで『1センチを、1ミリを、1秒早く頂天(てっぺん)へ』というとても好きなセリフがあるのですが、その心意気をスタッフ・キャストすべての人から感じています。その結果が、こうやってみなさんが楽しみにしてくださっている姿に現れているんじゃないかと思いますし、頑張るということにはすごく意味があると思うので、いまのお仕事のポリシーにもなっています。これからも『ハイキュー!!』原作・アニメともどもよろしくお願いします!」と、スピーチしていた。




 


スティックバルーン


情報提供元: News Lounge