アニメーション『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』(総監督:安彦良和)大ヒット舞台あいさつが28日、東京・TOHOシネマズ日本橋で開かれエドワウ・マスとシャア・アズナブル役の池田秀一、セイラ・マス役の潘めぐみ、ガルマ・ザビ役の柿原徹也が登壇した。
今月21日よりついに公開となった本作。身分を偽りシャア・アズナブルとしてジオン自治共和国国防軍士官学校に入学したエドワウ・マス。同期となったジオンの御曹司ガルマ・ザビと親交を深め、学生たちからも一目置かれる存在になっていく。そして宇宙世紀0077年、学生たちが独立をかけ地球連邦軍治安部隊に対し武装蜂起し、シャアとしてのザビ家への復讐の幕が開けていく。
柿原と潘は観客とあいさつでコールアンドレスポンスを繰り広げたのを見た、池田は「こんにちは」とわざとつぶやくように言いつつ、客席にマイクを向けるとお茶目さを見せながら、「エドワウからやっとシャアになれた池田秀一です。なんとかうまくシャアになれたので、これからはシャアをちゃんと名乗っていきたいと思います。振り返りますと第1章のアバンで4つのセリフしかありませんでしたし、2話は13歳か14歳で無理した感じでした。やっと今回、二十歳になれて、これからが本番だと思っています。久しぶりにいい酒が飲めました」と、シャアの“襲名披露”が本作でできて、喜んでいるよう。
公開1週間の反響について、柿原は、「オーディションは2年前なので、ずっと待ってまして、公開されてから『えっ、ガルマお前がやるの!?』って。業界関係者とかお友達から期待しているという声を聞いて、身が引き締まるような気持ちになった1週間でした」と、大反響だったようで、潘も、「久しぶりに連絡をとった友達もいますし、子供ができた友達もいて、『THE ORIGIN』とともに一緒に物語を紡いでいけるのかという感じで」と、作品の公開との時の流れにしみじみ。
ガルマとして池田と収録してみた感想について問われた柿原は、「実は秀一さんとお芝居をさせて頂くのは今回が初めてじゃなくて、『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』で…」と、言いかけたがやめてしまう。すると池田は、「きょうは安彦良和先生がいないからUCの話も大丈夫」と、促すようなやりとりもありつつ、「つねに秀一さんにつきまとうアンジェロ・ザウパー役で背中を見させて頂いていったんですけど、今回は同級生。お芝居でも隣にいると見透かされているなと。シャアって隣りにいるとこんなにできるやつで格好いいやつなんだろと、アンジェロとして観ていましたけど、肩を並べて立っていると、違うオーラを感じざるおえない」と、プレッシャーを感じているそうだ。
一方の池田は、本作が“ガルマが主役”と言われていることに一家言あるようで、「ガルマが主役と言われて黙っていましたけど、主役はシャア・アズナブルです(笑)。あるイベントで古谷徹さんと一緒に、『ガンダムの主役のシャア・アズナブルです』といったら、ムッとされた顔をしていたのを思い出したんです。悪いことしたなと思って」と、自分が同じ立場に立ち同じ気持ちになったことを告白。これに柿原は「いまはちょっとだけは」と、すまなそうにすると池田は「花を持たせてるから」と、不敵に笑う。
そんなやりとりをする2人を潘から観てどう思うかへは、「ガルマさんに取られちゃったみたいで寂しいです」と、率直な感想で沸かせたり、もう1度観る人へ見どころを、「シャアと初めて名前を呼んだのは誰かというのところですね。空港の荷物検査のところで、空港の係官の人で、そこからシャアと呼ばれることで、この人がシャアって呼ぶんだって」と、不思議な感動があったとも。
柿原の見どころは、4話の予告編だそうで、「一番印象的なのは(シャアの)『赤いなぁ、実にいい色だ』というのは台本にないセリフでした」と、裏話を明かす。そんなキャラになりきったアドリブによるプロの仕事を見せていた池田は、「原作にないセリフで。入れて頂いてありがとうございました」と、はにかむ一幕もあった。
イベント終盤には潘からの発声で「ジーク・ジオン!」と、場内一体となって叫ぶなど、ファンの心を盛り上げていた。
アニメーション『機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起』は大ヒット上映中!