上映終了後のトークも白熱した


 ※前編(ガルパン劇場版まだまだネタ満載の生コメンタリーイベント開催!さまざまな裏話に観客も大爆笑)より


 ストーリー面について、杉山プロデューサーは、「何のため大洗女子学園がもう1回戦うのというのは考えました。脚本の吉田玲子さんも言っていましたが、彼女たちは強くなるために戦っていたわけではなかったので、結果、学園をもう一度守るということでこうなりました」と、コンセプトを紹介。


 キャラクター面では杉山プロデューサーは、「水島監督が早くから風紀委員をヤンキー座りさせたい」という要望から、風紀委員の3人がグレてしまったということや、キュウリをかじっている後藤モヨ子の眉がつながりかけているという描写があることへ、「脚本の時にはヒゲも生やそうと話していたのですが、さすがに女の子のキャラクターなので」と、もろもろの事情でそこまでは……ということがあったことなどが明かされることに。


 さらに、鈴木氏によると、「(大洗女子学園の)1年生チームどうしようというのは打ち合わせで出ました。テレビアニメでは重戦車キラーになりましたが、それと同じことを劇場版でやっても仕方ないということで、彼女たちにできる役割はなんなのかということを考えて」とも。


 河嶋桃が大量のパイプ椅子をリヤカーで運んでいるシーンについてもすべて作画だったそうで、杉山プロデューサーは「ここの原画を担当された方は、ひと夏を「パイプ椅子」と過ごすことになり、当分椅子は描きたくないと言ってました」と、なぜか力の入ったものだったそうだ。


 ミリタリーやメカワークについては、それぞれ担当した部分に来ると詳しい解説が。


 大洗女子学園の戦車を積むC-5Mスーパーギャラクシーについて二宮氏は、「コックピットは作画で正確に描かれています。モニターも作画です。最大離陸重量のため燃料を10トン分空けているので、佐世保までは届きませんので空中給油していると思います。戦車を下ろしたあと、帰りは空中給油2機つけていると思います」と、説明したり、バス専門の監修者がおり、茨城交通へも取材に行ったというどこまでも丁寧に作られていることが分かるエピソードまで披露。


 ほかにも、ボコミュージアムについては、参照となった建物があるという話がされつつ、このボコミュージアムのところは水島監督が絵コンテを担当するほど入れ込んでいたという様子や、劇場版で結成された『県立大洗女子学園』連合チームの戦車が横一線で隊列を組んで走るというシーンでは、作画枚数が「カット袋じゃなく箱だった」という話。大洗女子学園の命運がかかった決戦の地は、大洗から北海道・苫小牧に客船さんふらわあで行くという、現実にもある方法で行っているということなども話に上った。


 そんな、どこを切っても語り尽くせない魅力があることが伝わってくるようなイベントとなり、客席からはネタが1つ明かされるごとに笑いが起こる、賑やかなコメンタリーとなっていた。


 上映終了後には今月27日に発売される本作のBlu-ray&DVD版の話題に。Blu-ray特装限定版では、本編が119分に対して映像特典が224分つくということが明かされ、観客は大爆笑。なお、その224分の内訳は、チームごとに回った舞台あいさつ映像などがつくものということも話していた。



 


 


DVD版


Blu-ray版


Blu-ray特装版


Blu-ray特装版ジャケット展開


Blu-ray特装版展開


特装限定版特典OVAカット


特装限定版特典OVAカット


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特装限定版特典OVAカット


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情報提供元: News Lounge