くまもとベジタブルタワー


 安倍晋三内閣が力を入れている政策の一つである「地方創生」。さまざまな形で、地方の魅力を伝える「地方発イベント」が多く行われている。


 そんな中、株式会社肥後銀行が主催して、2月9日、10日の2日間にわたって、熊本県・グランメッセ熊本で『2016くまもと地域振興フェア』が行われた。


 同イベントは、肥後銀行が地域活性化への具体的な取り組みとして開催するもので、『熊本の魅力と可能性を世界へ発信』をコンセプトに掲げ、“熊本の地域の力”、“熊本の「農」の力”、“熊本の可能性の力”の3つのゾーンを設けて展示を行うことで、熊本県の農林水産資源・観光資源の発掘と発信、県内農林水産事業者と大手企業や県内大学との連携等、熊本県の大いなる魅力と未来に向けた可能性を発信した。


 海外に向けて積極的な発信を行っている熊本県内の企業も参加するなど、自治体・団体を含む出展社は108社を数え、16,085名の来場数が産学官に金融が加わって始まる新たな「地元の力」を肌で感じるものとなった。


 熊本県は、西部は有明海、不知火海、東シナ海に面し、世界最大級のカルデラを持つ雄大な阿蘇山を含む約6割が森林で占められているなど、自然に囲まれ、第一次産業が盛んだ。特に、全国有数の農業県であり、それを象徴するオブジェとして制作されたのが「くまもとベジタブルタワー」だ。


 JAと作成した熊本県で採れる22種類の新鮮な野菜(※)がたっぷり詰まった高さ5メートル25センチ(上部の看板まで含めた高さ)のタワーは、見た目の迫力も満点。来場者にその高さを実感してもらうために階段を設け、自由に撮影ができる構造にしたのだが、スカイツリー同様に遠目から全景を撮影する人が多く、制作も撮影も苦労が必要な力作となった。



 ちなみに、このオブジェタワーの中の野菜は、イベント終了後に熊本県内の福祉施設にすべて寄付されました。


このほかにも、ミラノ万博でも大好評を博した熊本・阿蘇のブランド牛「くまもとあか牛」も振る舞われた。赤牛の牛丼(500円)は1日限定300食、ステーキ丼(800円)は1日限定100食販売された。入口から一番遠い位置にありながら、すぐに長蛇の列ができ、あっという間に完売するほどの人気ぶり。


 また、熊本といえば温泉。熊本県内の種類豊富な温泉を複数運んできたお試し温泉。アルカリ性単純泉の「美人の湯」、硫酸塩泉の「癒しの湯」、炭酸水素塩泉の「美人の湯」など、熊本県自慢の温泉が並び、入ることはできませんが、せめて手だけでも温泉に浸かろうと来場者が手をかざしていた。


 ※22種類の新鮮な野菜は、さやいんげん、ミニトマト、スナップエンドウ、ごぼう、いちご、しょうが、トマト、アスパラガス、きゅうり、さといも、にんじん、ピーマン、なす、蓮根、ヒゴムラサキ、かんしょ、キャベツ、大根、レタス、ほうれん草、スイカ、メロン


 





情報提供元: News Lounge