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第二次世界大戦中、ポーランド軍はイラン人の少年から母熊が狩猟で撃たれひとりぼっちの赤ちゃんヒグマと引き合わされました。兵士は少年に食料やナイフなどと交換でヒグマを手に入れると、「ヴォイテク」と名付け可愛がったそうです。兵士らはヴォイテクとレスリングやボクシングをしてじゃれたり、ドライブをしたり、また敬礼を覚えさせたりと交流。仲間や家族同等の関係を築き、愛し、戦地という過酷な環境にいる兵士の心を癒していったんだとか。
部隊内でマスコットとして人気が高まる一方、成長し人間の成人男性の体格を上回るようになると、さすがにペットとして部隊に置いておくのが困難に。そこでなんとヒグマのヴォイテクに伍長の階級と軍籍を与え、正式に軍に所属することが決まりました。ヴォイテクは弾薬を運ぶ任務を与えられましたがさぼりがちだったそう。しかし仲間兵士は無理強いをせず、ヴォイテクのやりたいようにさせていたといいます。それでも少しずつ仕事を覚えていったヴォイテクの活躍により、所属部隊の部隊章がヒグマが弾薬を運ぶデザインになるほど人気と名声が上がりました。
戦火を生き抜いたヴォイテクは終戦後、スコットランドへ移送。地元のパーティーなどに招待され、ここでも人気者に。そして余生は動物園で暮らし約21歳で息を引き取ったそうですが、その死はかつての仲間も悲しんだそうです。
スイスの3000メートル以上ある雪山を登っていた夫婦。標高1200メートル付近でなんとネコと遭遇。夫婦は不気味さと、どうしてここにネコ? と思いつつも登山を続けると、そのネコは追いかけてくるように後をついて来たんだとか。そのうちネコは寒さで震えだし、地面の堅い雪で肉球が傷つき出血。不憫に思った夫婦は、ネコをリュックの上に乗せ山頂まで登り、そして下山したといいます。
ネコは麓で飼い主のもとへ帰れたそうですが、この夫婦の他にも2組の登山客にもついていっていたそうで、確認されているだけで3000メートル級の山を3度も往復したことに。麓の飼い主に届けた夫婦は一緒に登山したネコについて「タフだ」と感心したそうです。
人間は一度ゴタつくといつまでも根に持ったりケンカしていたりするものです。しかし賢い生き物で知られるシャチは、もめてもすぐに仲直りするそうです。
スペインの研究グループがシャチ数頭の群れを観察。そもそも温厚な生き物なので争いごとはまれだそうですが、ケンカがおこったとしても長くて3分で収まり、尚且つ友好の証しでお互いがベロを甘噛みする行動をとることが分かったそうです。
薬物犯罪には厳罰が下されるロシアでのこと。ロシアの刑務所の敷地内で一匹のネコが捕まりました。このネコの首輪には大麻樹脂がくくりつけられていましたが、どこに向かおうとしていたかは分からなかったといいます。はからずも「運び屋」にさせられてしまったネコですが、取り調べの後、“カタギ”となり保護施設に預けられたそうです。
2020年、中国四川省で見つかった岩から恐竜の足跡の化石が発見されました。この恐竜は1億2500万年前の白亜紀前期に生息した肉食恐竜の足跡とみられ、その体の大きさは全長4メートルと推定されています。これは新種の化石として学名が付けられましたが、その名も「エウブロンテス・ノビタイ」。なんと、おなじみドラえもんに登場する「のび太」の名前が。というのも、化石を発見し命名した中国地質大学の准教授は大のドラえもんファン。映画「ドラえもん のび太の新恐竜」で、のび太が恐竜に名前を付けるシーンがあり“のび太の夢を叶えて上げたい”と考え今回の命名に至ったんだとか。
人間の家族同等に愛される動物、悲しい扱いを受けてしまいますが余生は幸せに暮らすであろう動物……。人と人のほっこりエピソードも心が温まりますが、動物や生き物との偶発的な出会いや交流も創作では描きえない想像を超える物語があるので注目したいですね。