- 週間ランキング
私自身、2人の子どもの母親ですが、子どもが小さい頃から、叱る時に気をつけていたことがふたつあります。ひとつは「どうしてそれをしてはいけないのか」と理由をしっかり説明すること。そしてもうひとつは「次からはこうしてもらえたらうれしい」と、改善案をつけることでした。
子どもは、ただ叱られただけだと、どこが悪かったのかわからず乱してしまうことがあるので、良くなかった部分をしっかり指摘することは必要です。そして、悪いところがわかったとしても、これからどうすればいいのかがわからず萎縮してしまうことがあります。なので、今後こうしたほうがいいというアドバイスも必要なのです。
『BAILA』2021年3月号では「人間関係も仕事もうまくいく「正しい叱り方」」という記事があります。コーチングのプロによる上手な叱りかたレクチャーも載っているので参考になりそうです。
記事のアンケートによると、上司は叱りかたが「うまくない」と感じている部下はなんと64%もいます。特にいやがられるのは感情的な叱りかた。カッとなって衝動的に叱ったり、自分のイライラを八つ当たりのようにぶつけたりしたら、それを受け取る相手のダメージも大きくなってしまい、お互いの関係に溝ができるリスクもあります。
ではどのような叱りかたが部下に好評なのでしょうか。それは「話が具体的で的確」なものでした。つまりは叱りすぎず、かと言って甘やかさない、ちょうどいいと部下が感じる程度の叱りかただったということなのでしょう。そして感情的にならず冷静に叱ることで、部下も反発せずに注意を受け入れてくれるのです。
失敗やトラブルの現場で冷静になるのはなかなか大変です。私も子どもがお気に入りのお皿を割ってしまった時は荒れてしまいそうになりました。でも失敗した側も、ワザとではないのです。なので同じ間違いを繰り返さないために一緒に考えていくことが必要なのです。