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テンカイズα。この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれないアツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは医療業界に一石を投じる「おおこうち内科クリニック」院長・大河内昌弘さんです。
おおこうち内科クリニックとは?
宇賀なつみアナウンサー(以下、宇賀)「おおこうち内科クリニックでは、現在どのようなことを行っているのですか?」
大河内院長(以下、大河内)「総合内科クリニックとして、質の高い医療と“大感動するホスピタリティサービス“というものに非常に力を入れています。」
宇賀「大感動するホスピタリティとは具体的にどういうことなんですか?」
大河内「人の心を動かすサービスというのは、本当に考えて、考えて、考え抜いてその人が予想する以上のことをやるというのが非常に大事なんです。具体的にはですね、健康診断があって県外から来られた方がいて、明日までに健康診断の結果と履歴書を送らないと間に合わないという方でした。その中で、慌てて来られたのか私服で来られてしまったんですね。その時にスタッフが動いて、『あなたに合うスーツを私が自分のうちに行ってとってきてあげるから、履歴書の写真を撮って出したらいいよ』って。つまり、そこまでやるか?というような感動を与えると、お客さんが『ここのクリニックって期待を超えることをやってくれるんだ』と思ってくれて、人に言いたくなるんですよね。
医療の常識
宇賀「他にどんなことが他のクリニックと違いますか?」
大河内「医療の常識を覆すことをいろいろやっています。クリニックなり病院に行って『値段表』って見せられたことあります?」
宇賀「ないですね。」
大河内「例えばレストランだとか、そういう所に行って食事を食べたときに、値段表も無くて最後に2万円、3万円というお金を請求されたらそれは頭に来ますよね?医療業界ってなんでそういうことをもっと気を付けないんだって。他の業界だったらこんなこと非常識でしょということをやっているわけですよね。患者さんのためになるのに何で患者さんにもっと選んでもらう治療をやらないんだって。別業界の人たちと話をしていると『それは医療だから特別だよね』って言われる。そこを変えていきたいなと思って、うちではそういうことをやっていますね。」
宇賀「確かに言われてみればそうですよね。他のサービスだったらありえないというか。」
医療に求められること
宇賀「今の医療に必要なことは何だと思いますか?
大河内「コロナの時期という皆さんが今まで経験したことがない中で、やはり人とのつながりが薄くなっているというか、人を避けることが多くなっていると思うんですね。根本的に考えると、困っている人を助けるのが医療なわけですよ。この時期だからこそ医療従事者の知恵を振り絞って、僕らプロフェッショナルなわけですから自分たちを防御して、本当に困っている患者さんを助けるために立ち向かっていくことがすごく大事だと思って。
人のつながりを失くしてしまっているこの世の中を元に戻さないといけないなって。人を一番大事にするべきなんですよ。僕が一番不思議に思うのは病気を診るけど人は見ないんですよね。『私専門だからこの病気は得意ですけど、他の病気は診られませんからうちではだめです。』という風になってしまっているんです。そうではなくて、その人の全身を診られる医療。その人を一生守れる医療っていうのがあまりにも今、希薄になっていて、それでは一人の患者さんを守れないのではないかとすごく思いますね。」
大河内昌弘×テンカイズ
宇賀「最後に大河内さんの今後の展開を教えてください。」
大河内「医療を大きく変えていきたいと思っています。医療っていうのは本当にまだまだ発展する要素があって。特に人を介してもっと世の中を良くしていきたいと思っていて。医療というのは一人でできるものではなくチームでやるものですし、かつ、その人たちが医療を超えたサービスをするために別の業界の人とつながったりタッグを組んで、さらに素晴らしいことをやっていきたいと強く感じていますね。今の医療を超えた大きなつながりです。さらにうちはスタッフがそこで働くことによって人として大きく成長し、羽ばたいていく人材育成の場だと僕は思っていて、その人材育成もするのが僕らの役目だと思って頑張っています。」
宇賀「ありがとうございました。」
テンカイズ
TBSラジオで毎週水曜日よる9時から放送中。
FM905、AM 954、TBSラジオも視聴可能
テンカイズ公式ページ:https://www.tbsradio.jp/488165
Twitter:@TBS_TENKAIZU
おおこうち内科クリニック
http://www.okochi-cl.com
おおこうち内科クリニックは愛知県稲沢市にあるクリニック。「絶対に窓口で断らないこと」をポリシーに活動。大河内先生は自身が子供のころ髄膜炎になり担当の先生に救ってもらったという経験から、「今度は自分が医療を通じて誰かの役に立つ番だ」という想いで診療を行っています。
大河内昌弘院長
平成2年3月 名古屋市立大学医学部卒業
平成2年4月 名古屋市立大学第一内科入局
平成3-10年 愛知県公立尾陽病院内科医
平成15-17年 アメリカルイジアナ州立大学生理学教室客員研究員
平成18-19年 名古屋市立大学病院臨床研究医
平成19年~ 厚生連尾西病院内分泌代謝科部長
平成22年~ 名古屋市立大学消化器代謝内科学臨床准教授
平成24年10月 おおこうち内科クリニック開業