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言われるまで何もしない。自分で考えて行動することができない。
いつも人のせいにして、言い訳ばかり。
「うちの会社、社長がいまいちなんだよなー」 「うちの会社、マーケティングの戦略がいまいちなんだよなー」
「給料が上がれば頑張れるんだけどなー」こんな迷惑社員、会社にいませんか。
15年間、経営コンサルタントとして様々な企業経営者の悩みに乗り、2万人に及ぶ社員に実際に現場で関わってきたビズファームの石田氏に話を聞きました。
そこで見えてきたのが、会社の成長を妨げる共通の原因は「迷惑社員」だったのです。
・売上の未達を上司や部下、環境のせいにする
・いつまでたっても社員側の目線でしか考えれられない
・受け身で部下が困っているのを放置している
・帰属意識が低く、離職率が高くなってきていることに無関心
・マネジメントは基本、気合と根性
会社という組織は人と人が集まってできているもの。つまり会社をレベルアップしていくためには、組織を形成している個人個人がレベルアップしていく必要があります。
取引先からクレームを受けている、離職率が上がっている、不良品が多い、納期遅れが発生する等。
上記のような顕在化した問題の背景にあるのは、ほとんどが「ヒトのこと」であり、どのような対応を会社としてするべきなのかを石田氏はこのように語る。
「会社をダメにする迷惑社員の口癖は『会社の人事が変わればな~』や『給料が上がればな~』とダメな理由を他責にしている方がほとんどです。
組織を変化させていく上で、まずは個人から変化していかなければいけませんが、人のせいにしないマインドを育成することが重要です。」
多くの会社におけるマインドの育成の課題として、
あたかも自分に問題はなく部下や上司、環境のせいにしてしまう人が多いと石田氏は述べる。
またそれに加え、迷惑社員から人財(じんざい)となる上で、
「在り方」も大切であると続けた。
「一番大切なのは人としての『在り方』を知ってもらうこと。
人としてどうあるべきかが定まっていれば結果に繋がっていくと考えています。」
「人としての在り方というものにも通じますが、思いやり、感謝の心、貢献心といった『心』を持っている人が長く成果を出し続ける傾向がある。
思いやりを持って相手の立場になることができれば、『この人に喜んでもらうためにはどうしたらいいだろう』と、工夫してアイデアを出すようになります。
いい仕事をするには相手の立場にいかになれるかなのです。」
目の前の相手を思いやるという少しの意識改革だけでも、人は大きく変わると石田氏は述べる。
「大前提として、人は忘れる生き物です。一回の研修で変われる事など到底ありません。教育の方法はどのようなものでもいいと思いますが、繰り返し、繰り返し伝え続ける根気強さが必要になります。」
「ある意味、新たな習慣を作るということは、新たな靴を履くという感覚に近いかもしれません。最初は窮屈かもしれないし、靴擦れも起こすかもしれないけれど、とにかくやり続けてみる。こういった考え方が教育として、新たな習慣を身につけるための1番の近道なのかもしれません。」
2万人以上の社員研修を通じて、迷惑社員が人財へと変わるきっかけを創ってきたからこそ、企業の成長は人材が肝と語る石田氏。
人と人とのコミュニケーションが、オンライン上に取って代わったりと目まぐるしく変化していく時代の中、こういった考えが企業に広まっていけば、より多くの人財(じんざい)が輩出され、コロナ渦に巻かれる経済界にも明るい希望が見えてくるのではないだろうか。
株式会社ビズファーム 代表取締役 石田 浩司
https://biz-farm.jp/