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ロケ地・熊本県で先行上映中の青春映画『#ハンド全力』が、7月31日についに全国公開される。同日には東京の亀戸にある“スポーツ振興の神”として知られる香取神社でヒット祈願イベントが行われ、主演の加藤清史郎と松居大悟監督が出席した。
SNSを通して廃部寸前のハンドボール部を復活させようとする高校生たちの奮闘を描く青春ドラマ。映画ヒットの祈祷を受けた加藤は「ちょっと緊張しました」とはにかみつつも「すべて熊本で撮影した作品を、今の時期に発信できるのが嬉しい。沢山の方に元気を届けたい」とアピール。松居監督も「御祈祷を受けて、スポーツの神様に微笑んでほしい」とコロナの影響で延期を経ての封切りに嬉しそうだった。
約7年ぶりの長編映画主演となる加藤は「思い出を一言でいうと、楽しかったということ」と昨年の春休みを利用して撮影した本作の印象を語り「高校時代に高校生を演じられた最後の作品。とても大切な作品になりました」としみじみ。
久しぶりの主演映画だけに撮影当初は緊張していたというが「監督から“殻を破って楽しむことが大切”と言われて、そのおかげで“楽しかった”と言える撮影になりました。お芝居やギャグっぽいシーンも、部員たち全員で試行錯誤して、そこから生まれた空気を土台にしつつ、監督がスパイスを与えてくれた。いい監督です!」と松居監督に感謝した。
頑張るのは苦手だけど“頑張っているフリ”なら誰にも負けない主人公・清田マサオを演じたが「合宿に来ているような、高校生活の延長のような現場で、スタッフ・キャスト、そして熊本の皆さんと作り上げた作品です。温かさを感じられると思います」と手応え十分だった。
令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けたロケ地・熊本県について松居監督は「熊本・九州の人は強い。昨年の撮影時にも僕らが逆に元気をもらったくらい。だから今回も大丈夫だと信じて、この映画を楽しんでもらえれば」とエール。
加藤も「どうにもならないことをどうにかしよう!というのが本作のテーマです。こんな今だからこそ、楽しめるものを見つけてそれを素直に楽しめる素晴らしさ、楽しさを感じられる温かい作品になりました」と大ヒットを願っていた。