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まずは、ボディのデザインをチェックしていきましょう。SONY製カメラのボディに対しては、使い古された表現ではありますが「スタイリッシュ」「洗練」といった言葉が浮かんできます。ゴツ過ぎず、華奢過ぎない。グリップ&ホールドもしやすいです。レンズは「FE 24-70mm F2.8 GM」を提供されたのですが、フロントヘヴィを感じさせることもなく、ボディ下部にグリップを付ければ、さらに安定感が増すのかなという印象です。
実を言うと、筆者は「α9」を当日にほぼ初めて使用しました。店頭で軽く触ったことがあるくらいだったんです。今回は、事前に設定・仕組みについて軽くマニュアルを読んで、撮影しながら慣れていこうという気持ちで、フットサルの練習風景を撮ってみました。設定に難しさはありません。かなりの暗所だったので、ISOは6400まで上げ、絞りはF4、シャッタースピードは1/400を基準としました。
「SONYビギナー」な筆者ですが、それでもしっかり撮れてしまうのが「α9」のすごいところ。特に魅力として挙げられるのは、AF(オートフォーカス)の早さ・正確性、そして連写機能ですね。今回は基本的に外光が差し込まない暗い状況での撮影となりましたが、AFの精度は高く、しっかりと選手の動きを捕捉してくれました。このAFの早さとともに、最高秒間約20コマという驚異的な連写性能も素晴らしいです。いいシーンでは、シャッターを切りすぎてデータ整理が大変になってしまいますね。
連写に関しては、ブラックアウトフリーで軽快そのもの。何のストレスもなくシャッターを切り続けることができますし、シャッター音も選手たちが気づかないくらい静かなんです。「さ、どうぞ好きなだけ撮ってください」。そんな余裕すら感じる「α9」ですが、この余裕は撮影においてとても大事なものになってくると思います。
スポーツフォトグラファーの田沼武男さんも使用されている「α9」は、プロ向けに開発された機種ではありますが、見方を変えれば、普段使いにも存分に活用できてしまいます。実際、ポートレート、風景、動物、なんでもござれで、多くのカメラマンの期待に応えています。Instagramのハッシュタグ「#α9」で検索してみてください。素晴らしい写真がたくさん出てきますよ。
「撮りたい」というカメラマンの欲求に、いついかなる状況でもハイパフォーマンスで応えてくれる。そんな頼もしさを感じさせる「α9」は、デビューから2年以上を経て、お値段も手ごろになってきました。見かけたら、ぜひ手に取って、シャッターを切ってみてください。「うわあ、欲しい」。そう思っちゃうこと請け合いです。
撮影協力:立川・府中アスレティックFC