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国内外で70以上の賞を受賞したアニメーション映画『この世界の片隅に』に、250カットを超える新たなエピソードを追加した特別編。第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・すず(のん)の姿を描く。
スペシャルライブでは、コトリンゴが劇中曲『試験栽培』『悲しくてやりきれない』の2曲をサックス奏者・福田整歩氏とアレンジ披露。「会場のみなさんと一緒にライブを楽しみに来たと言っても過言ではないです」と誰よりもこの日を待ち望んでいたのんは、楽曲に酔いしれて「最高でした!何度も鳥肌が立って、今日は来て良かったと…。みなさんと一緒に余韻に浸って本編を見たいくらいです」と感激。コトリンゴも「3年前に歌った時よりも落ち着いてできました。作品と曲たちと3年間一緒に歩いている感じがしました」とシミジミしていた。
今回の特別編にのんは「3年前の収録時に監督が特別編を作ると言っていて、すぐに収録かな?と思ったら、なかなか決まらず。なくなったのかなぁ?と思ったら、本当に決まったので嬉しくて。このシーンもあのシーンも広がるんだぁというのが嬉しかった」と喜色満面。コトリンゴは「ここまで3年がかかって、監督さんがまだ作っていらして…。12月20日の劇場公開が本当に楽しみ」と目下制作中の作品の完成に期待を込めていた。
今回のアフレコ収録についてのんは「2日目の収録時に、細谷佳正さんのパートを終えた監督から『(細谷さんが)新しい球を投げていますよ!』と脅しを受けて…。気合を入れてね!みたいな感じで言われました」と笑わせつつ「前作と違うセリフの響きがあったり、前作と同じシーンでも違う意味合いになっていたり。凄い作品になっています」と特別編の完成に胸を張った。
またのんは「すずさんの感情が描かれているシーンが新たに加わって、こういう事だったんだ!とハッとする場面があったり、感情が渦巻いていることにも驚きがありました」と『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ならではの見どころをアピール。コトリンゴも「前作は戦争時の日常を描いている印象が強かったけれど、今回は心の交流がクローズアップされていて、作品のより深いところまで一緒に入って感じることができる」と作品の深みの変化を強調した。