生活者の意識・実態に関する調査を行っている「トレンド総研」は、健康志向やプレミアム志向の高まりとともに新たなグルメトレンドとなることが予想される希少な豚ヒレ肉=「豚肉のシャトーブリアン(フィレブリアン)」に注目。グリーンハウスフーズが運営する「とんかつ新宿さぼてん」と共同で、その最新事情をリポートしています。

近年は熟成肉ブームや糖質制限の流行などによって肉料理の人気が高まり、牛肉や鶏肉に続いて最近は「豚肉」にも注目が集まっているようです。「豚肉」はリーズナブルな大衆肉のイメージが強かったのですが、近年は肉質にこだわったブランド豚なども続々と登場。その中でも最も注目したいのが「豚肉のシャトーブリアン」です。

シャトーブリアンは、牛ヒレ肉のさらに肉質の良い中心部分でやわらかく希少な部位ですが、豚ヒレ肉の中央部の最も太い部分はさらに脂肪分が少なく、ヘルシーでやわらかい部位なのです。

トレンドに詳しい商品ジャーナリストの北村森さんによると、「豚肉のシャトーブリアン」を扱うお店はどんどん増加中。その背景について、北村さんは「高級ハンバーガーやステーキ店の台頭により、以前よりも『上質な肉』が生活者にとって身近なものになっている中で、銘柄豚などにより豚肉の地位が向上し、かつ肉の『部位』にまでこだわる人が増えている今、豚ヒレ肉をさらに超える価値を持った部位=豚肉のシャトーブリアンに注目が集まるのは必然的な流れといえるでしょう」と解説してくれました。

さらに、北村さんは「こうした潮流を先取りして、豚肉のシャトーブリアンは、今年11月にとんかつ専門チェーン店でも『フィレブリアン』として商品化されています。とんかつ専門店のチェーンで豚肉のシャトーブリアンが全国展開されるのは初めてのこと。より身近に豚フィレ肉の希少部位が体験できるようになりました」とコメント。

北村さんによると、「フィレブリアン」は「健康志向」「プレミアム志向」という、食に対する現代人の二大志向ともマッチしているとのこと。北村さんは「例えば、豚のヒレカツは、鶏もも肉を使ったチキンカツよりもカロリーが低いため、カツを食べたいけれどもカロリーは抑えたい、という人にもおすすめです」と健康志向にぴったりである理由を解説し、さらに消費者が求める「程よいプレミアム感」にもつながりやすいと語っています。

続いて同リポートでは、20~50代の男女500名を対象に肉料理に関する意識・実態調査を実施しました。(「とんかつ新宿さぼてん」との共同調査)。

最初に「現在、肉料理の人気が高まっていると感じますか?」と質問したところ、72%が「そう感じる」と回答。具体的な声としては、「自宅の近所でステーキ店が増えている」(55歳・女性)、「女子でも筋肉をつけたい人が増えて、サラダチキンなどの新しい商品が増えた気がする」(28歳・女性)、「地方でも肉フェスのニュースやチラシなどをよく見かける」(30歳・男性)といった声が上がり、多くの人が「肉ブーム」を実感しているようです。

続いて「あなたは普段、どのような肉料理を食べることが多いですか?」と聞くと、「豚肉」が84%と最多。「肉料理を食べるときに、部位にこだわることはありますか?」という質問では、75%が「ある」と回答しました。

具体的には「ステーキを食べるときなども、柔らかさや食感にこだわって、その日の気分でヒレ、ロース、サーロインなどを選ぶ」(26歳・男性)、「ヒレ、カルビ、ロースなどの柔らかい部位を選ぶことが多い」などの声がみられ、中でもヘルシーさや柔らかさなどを考慮する人を中心に「ヒレ肉」を支持する割合が高く、「肉料理の部位のうちヒレ肉を意識して選ぶことがある」と答えた人が約6割(59%)にのぼりました。

さらに、「肉料理を食べるときには、質が高いものを選びたいと思いますか?」という質問でも、86%が「とてもそう思う/そう思うことがある」と回答。肉料理において、質にこだわりたいと考える人も少なくないようです。

そこで、今回のテーマである「フィレブリアン(豚肉のシャトーブリアン)」について説明をしたうえで、食べてみたいと思うかを聞くと、実に80%が「そう思う」と答えました。「ヘルシーなのにジューシーとのことで、脂がくどくなく、しっかり肉の味が楽しめそう」(25歳・女性)、「豚は脂が少ないとかたくパサつきやすいが、これは柔らかくて美味しそう」(40歳・女性)などの声が寄せられ、興味を持った人は多いようです。

注目の「豚肉のシャトーブリアン」は、とんかつ専門店「とんかつ新宿さぼてん」で体験することが可能。人気の特選やわらかヒレかつをさらにグレードアップさせたさぼてんの最高級ヒレ「フィレブリアン」として、今年11月より期間限定で販売されています(※期間は来年1月中旬までを予定)。

「フィレブリアン」は、豚ヒレ肉の中でも特に肉質のよい中心部分で、1頭から約2食分しか取れない極めて希少な部位。脂肪分が少なくヘルシーでありながら柔らかく、味わいもジューシーです。「健康志向」「プレミアム志向」のツボを押さえた新たなグルメトレンドとして、世の肉好きたちの関心を呼びそうです。

▼「フィレブリアン」紹介ページ ※「とんかつ新宿さぼてん」オフィシャルサイト内
https://shinjuku-saboten.com/fillet-brilliant/
 

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 肉ブームの新トレンド「豚肉のシャトーブリアン(フィレブリアン)」に注目!消費者の健康志向&プレミアム志向にマッチ