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まず、HTML5上で自由に動画を組み合わせたり独自の画面を制作したりすることが可能なため、宿泊者向けに流されるホテル独自のデジタルサイネージ画面やインフォメーション画面の制作や運営を手軽にできるようになります。ピクセラでは、将来的にデジタルサイネージを運用する事業者や、旅館、ケーブルテレビ事業者への提供も目指す予定です。
また、遠隔地からテレビを設定・制御・監視することができるリモート設定や、アプリケーションを起動させることが可能であり、ファームウエアのダウンロードや更新の遠隔制御、アプリのインストールの遠隔制御もできます。
これにより、現在はホテルの担当者が各部屋のテレビを一台ずつ巡り、個々に設定する必要のある作業も、「BIZmode」を利用すれば一斉に設定でき、作業員の負担やホテル環境を大幅に改善することが可能なこと。また、“画面を共有する”“ネットワークで制御する”といった点において、学習教育や在宅勤務、教育プログラム、カルチャー教室などさまざまな事業への展開も期待できます。
ピクセラの法人営業本部本部長 水野三津夫氏は、特に宿泊業におけるスタッフの高齢化や高い離職率、施設・設備の老朽化、情報化への対応不足、外国人(語)への対応、価格競争などの課題をあげ、「ピクセラのテレビがそれら課題を解決する一助として貢献し、電機業界におけるLCCのような存在になりたい」と話ました。
さらに、年内には「BIZmode」対応テレビをWi-Fiのアクセスポイントとして利用できる機能の追加予定で、11月よりホテルや旅館などを中心に新製品4機種「PIX-40VM100-BZ1」「PIX-43VP100-BZ1」「PIX-50VM100-BZ1」「PIX-55VP100-BZ1」の受注を開始しています。
写真)ピクセラ 法人営業本部本部長 水野三津夫氏
10月15日現在、トライアルやサンプル貸し出しを含め、ユーザーからは「他社と同じHTML5なのにサクサクと動く」、「きめ細かいフォローが良い」、「現場の声が反映されている」などの声が寄せられており、ピクセル側では高い関心と手応えを感じているそうです。同社では、これらの声を励みに3年後までに、ホテル8,000室の導入を目指したいと目標を掲げています。
ホテルでのテレビやLANなど客室設備のニーズは高く、地デジ実装から8年がたちテレビの寿命的にも買い替え時であること、また4K放送の増加やVOD(Video On Demand)の普及、インバウンド需要の高まりなど、今はテレビの買い替える絶好のタイミング。
もし、筆者がオリンピック開催時に国内のホテルに泊まっていたのならば、タブレットやスマホではなくテレビの大画面で中継を見たいはず。その際、サービスやコンテンツがもっと充実していたのなら…きっと、ホテルへの満足度もうなぎのぼりだと思うのです。
4K Smart TV「BIZmode」などの詳細は http://www.pixela.co.jp/ まで。