日本で3番目に広い面積を有し、さまざまな文化と多様性を併せもつ福島県から旅行の誘いをいただきました。ただの観光旅行ではありません、あなたのビジネススキルやアイディアを活かす新しい価値やチャンスと出会う旅です。

その名も『LIFE with FUKUSHIMA』。

福島県に住むキープレイヤーと都市部で生活する人が地域課題の解決に向け2泊3日の行程で交流体験をするバスツアーなど、地域住民との交流活動を通して"ふくしま“への関わりを深めるもので、将来的に移住や定住人口の拡大を視野に入れています。

出典)https://lf-fukushima.com/about/

2泊3日交流体験バスツアーと就業体験

この『LIFE with FUKUSHIMA』は、主に県外に住む20代~40代の現役就労世代がターゲットであり「2泊3日交流バスツアー」と「就業体験」の2プロジェクトが用意されています。

「2泊3日交流体験バスツアー」では、福島県内の県北・県中・県南・会津・南会津・相双・いわきの7エリアごとに、地域の企業やキープレイヤーと意見交換をしたり課題解決型のワークショップに参加したりします。ちなみに日程は下記のような感じです。

ツアー例)「LIFE with県中」

費用は各ツアーとも1人:東京駅発20,000円/福島県内最寄り駅発15,000円。通常の旅行ではあまり巡ることのない地域企業の視察や交流、ご当地グルメや温泉などが体験でき、福島県をより身近に感じられるツアーとなっています。

土地ではなく人とのつながりを感じてほしい

最近は地方自治体が参画する移住ツアーが増えてきていますが、この『LIFE with FUKUSHIMA』は “人とのつながり”にフォーカスしています。

福島県 企画調整部地域振興課の大橋さんは、「移住先を観光したり宿泊したりするよりも、県内で面白いことやチャレンジングなことをされている方など、場所より人と会うことがメイン。もしかしたら研修ツアーに近いかもしれません」と説明します。

例えば県南ツアーでは、福島県白河市の古民家をリノベーションしたコミュニティ・カフェ「EMANON(エマノン)」の取り組みを見学することができます。県内に大学が少なく高校卒業と当時に県外へ出てしまう若者が多い福島県で「もっと地域と高校生同士が触れ合えるコミュニティがあったらいい」という運営者 青砥和希さんの想いが具体的なかたちとなって成功した例で、県内の若者が交流を図る”まちのたまり場“として人気です。

また、明治から続く福島県東白川郡棚倉町の老舗豆腐屋「大椙食品」では県内の百貨店従業員だった5代目が跡を継ぎ、さまざまなアイディアで事業を拡大させています。参加者からは「こんな美味しい豆乳飲んだことがない!」と感激の声があがるそうです。

大橋さんは、福島で働く面白さのひとつとして「地方は都会と違い、ひとりのウエートがとても重く、何か新しいことを発信すればその影響力が多大です。プレイヤーとしての大きさが現れる」と話します。

切磋琢磨している農家さんや経営者のリアルな声を届けたい

さらに「2泊3日交流体験バスツアー」では、訪問する先に特別有名な企業家ではなく、ごく身近なレベルで生産者として活動している方々がいるという点も魅力的です。県内で家族経営をしている農園や椎茸農家など、生産者として生産物の価値をあげていくために、日々、何に悩みどのようなチャレンジをしているのかなどを知り、その生活をリアルに感じられるのも『LIFE with FUKUSHIMA』ならではです。

もちろん、廃校を利用したサテライトオフィスの成功例として、県外からも多くの見学者が訪れる福島県田村市船引町の「テラス石森」や、右肩上り市場であるジャパニーズクラフトビールを地方から支える、福島県田村市都路町の国産ホップ製造の「ホップジャパン」など、地方ならではの工夫やアイディアを活かした注目スポットなども体験できます。

『LIFE with FUKUSHIMA』の企画デザインを担当した株式会社クノウの武内さんは、「気軽に“ふくしま”に親しんでいただけたらと計画しましたが、過去開催したバスツアーでは我々が思っていた以上に真剣にアイディアを交換してくださって!」と驚いた様子。

大橋さんは「例えばEMANONと高校生とを掛け合わせた新しいアイディアなど、訪問先での取り組みを参考に、次世代のアイディアや発想を思い浮かべていだければ嬉しい。発信の仕方やデザイン、売り出し方など手伝っていただける方が増えれば、福島と全国とのつながりも広がります」と期待を寄せていました。

写真左から)左武内さんと大橋さん

さて、「2泊3日交流体験バスツアー」では随時参加者を募集しています。年内では「LIFE with 南会津」が10月18日〜10月20日。「LIFE with 会津」が11月22日〜11月24日。「LIFE with 県北」が11月29日~12月1日。さらに「LIFE with いわき」を12月に予定しています。

また、県内に1週間ほど滞在し就業体験をしながら、企業の抱える課題などを解決していく「就業体験」は2019年11月以降の開催予定となっています。バスツアーで視察してから改めて「就業体験」に申し込みを考えている参加者もいるそうです。

『LIFE with FUKUSHIMA』についての詳細は、https://lf-fukushima.com/about/ まで。

Replan 福島 Vol.4 Replan東北 2018夏秋号 臨時増刊
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 地域課題をビジネスチャンスに!福島で新しい生活を発見する旅「LIFE with FUKUSHIMA」参加者募集中