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ニッポンハムグループ商品の販売を手掛ける「日本ハムマーケティング株式会社」では、ソーシャルを活用した新たな販路として2017年から「Gift Pad」との取引を開始。2018年1月から2019年3月までの受注数が約5倍の伸び率となりました。
ネットショッピングの需要が増え、ギフトも紙カタログからソーシャルへと移行するなか、「お中元」や「お歳暮」の代名詞といわれた肉・肉加工品業界の大手は「Gift Pad」をどのように活用し、どのような手応えを感じているのでしょうか。今回は、日本ハムマーケティング株式会社 大宮営業所 主任、池本氏に伺いました。
自家需要を喚起する品揃えと工夫
主に、紙カタログや小売店を軸として展開する箱ものギフトに強みをもつ弊社では、メールやSNSを使いこなす層にアプローチできずにおり、その解決策としてソーシャルに特化したギフトシステムを取り入れる必要がありました。
なかでもGift Padさんのサービスは、メールやLINE・Twitter・Facebookなどのアカウントのみでギフトを贈ることができ、インターネットを利用した匿名性が高いコミュニケーションにおいて汎用性が高く、利便性に優れるものとして将来性を感じています。
弊社はハム・ソーセージを取り扱う企業というイメージが強いのですが、実はピザをはじめ洋食総菜や中華総菜、乳製品、魚関係の缶詰、健康志向の飲料やデザートなどさまざまな商品を展開しています。
写真)ヒット商品のひとつ「はちみつ黒酢パワー」日本ハムグループ(日本ルナ株式会社)の商品だと知らない人も多い?
我々には“ギフトといえば、化粧箱に納まったハム”という共通意識があったのですが、Gift Padさんから「お客様ご自身が選ぶのだから、格式だけでなく、お客様の生活の一部に入り込めるような品揃えを」とアドバイスをいただきました。そこで、上記のようなハム以外のラインナップを増やし、それぞれの商品を楽しむイメージ写真を掲載してみたところ、お客さまからとても大きな反響がありました。
総菜などの詰め合わせ商品が、自家需要を含め、ギフトシーン以外で活用いただけることも分かり、Gift Padさんのシステムを介したことで注文が増えるだけでなく、お客様と弊社商品との新しい出会いを生むチャネルのひとつにもなりました。
また、Gift Padさんが企画するさまざまな企業様とのキャンペーン(法人ノベルティなど)により、弊社に関心のなかった客層との接点が生まれ、新たな需要を生むきっかけにもなっています。
季節や催事に捕らわれないギフトのパーソナル化
若者の「お歳暮」「お中元」離れと言われて久しいですが、贈る理由やタイミングを自由に選択する傾向が強くなっただけで、むしろギフト需要は増えていると感じています。逆に弊社にとっては「お歳暮」「お中元」に限らず、1年365日、いつでもギフトとして選んでいただけるチャンスがあるということです。
例えば、誕生日・母の日・父の日といった記念日や花見・キャンプ・BBQ大会・クリスマスパーティーのようなイベント時の差し入れ、また、毎日の献立のレパートリーとしてなど弊社商品の利用価値は多岐にわたります。「ボジョレーヌーボーの解禁日」にあわせてお求めいただくこともあり、弊社ならではの“お酒にあうギフトパック”のような商材も需要があると考えています。
このようなマーケットのトレンド動向をいち早く取り入れた旬のギフトを、柔軟に提案できるのもソーシャルギフトならでは利点です。私自身も「Gift Pad」を利用して「父の日」のプレゼントを贈っていますが、「Gift Pad」は受け取り期限が6カ月間あるため「配送のタイミングや季節にあわせて、好きなものが選べて良い」と好評です。
ぜひ、本年度は月平均1000個の販売を目標に、売り上げを2倍・3倍とさせていきたいですね。“世界で一番の「食べる喜び」をお届けする会社へ”というのがニッポンハムグループのスローガンなのですが、「Gift Pad」を通じて特別な日だけでなく、お客様の毎日の生活に寄り添うような商品と健やかな時間をご提供できたらと思います。