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沢丸:jiyumeで使用しているシャンプーとトリートメントは、それぞれ6種類ずつあり、お客さまの髪質とダメージの程度によって36通りもの組み合わせから選べます。スタッフ全員で2週間ほど試したところ「これは良い!」となり、全員一致で決めました。
2日間の講習を受け、メーカーさんの許可を得た美容師でないと取り扱えないため、都内でもこのシャンプーを置く店舗は少なく、もちろんドラッグストアーや量販店で買い求めることはできません。
シャンプーには独自の「カウンセリングチャート」がついており、チャートにそって髪質・くせ・ダメージの質問に答えると12の髪質に分類されます。そこからお客さまに最適なタイプのシャンプーとトリートメントの組み合わせを探します。
―― 試しに筆者の髪を診断してもらったところ、シャンプー5番×トリートメント7番という結果に。この組み合わせは、かならずしもチャートの示した番号通りではなく、沢丸さんの経験からくるアドバイスやお客さまの希望も踏まえて決めるそうです。
ちなみに5番は「ジャスミンブーケの香り」で7番は「フルーティーローズブーケの香り」と、番号ごとに香りがちがうのも特徴。シャンプーとトリートメントで異なった香りを組み合わせると妙な感じになりそうですが、そのあたりはマッチするよう丁寧に調合されているのです。
―― このシャンプーは800mlで¥5,500(税抜)となかなかのお値段。普段、筆者が量販店で買い求めるシャンプーは600mlで1,620円(税込)なので、けっこうな差です。jiyumeで扱っているシャンプーにはどような成分が含まれているのか気になったので、主剤を調べてみると下記の順になりました。
アミノ酸系(タウリン系を含む)を中心に、ベタイン系(砂糖大根由来のアミノ酸系保湿成分)、PPT洗浄剤(ラウロイル加水分解シルクNaは、シルク由来のタンパク質で構成された洗浄成分・ポリペプチド)など、いずれもコストの高い成分で構成されています。
自宅で使っていた市販の600ml、1,620円のシャンプーの主剤は、ココイルサルコシンNa、コカミドプロピルべタインと、こちらもアミノ酸系成分が含まれていました。ただし、jiyumeで取り扱っているシャンプーは成分の種類の多さが際立っており、このあたりに価格差のヒミツがあるように思えます。
沢丸:一般的にコストが高めといわれるアミノ酸系界面活性剤ですが、低刺激でありながら、それなりの洗浄力を併せもつ柔軟な機能性が人気です。いわゆるラグジュアリーな雰囲気で成分の優しさを訴求した商品には、このアミノ酸系が使われていることが多いです。
そのなかでもラウロイルメチルアラニンTEAは、洗浄力が高く泡切れの良さに定評があります。その他、コカミドプロピルべタインは、コンディショニング性が高くダメージヘア向き。ラウロイル加水分解シルクNaは、ダメージヘアやカラーヘアむきで、それぞれ高機能ゆえにかなりの高価格な成分で、市販のシャンプーではあまりお目にかかれません。
また、このシャンプーの製造元は京都にあるのですが、水の質にとてもこだわっています。シャンプーやトリートメントの主成分は水ですから水質にこだわるのは当然であり、大切なことだと思います。
沢丸:安価な商品には、その値段にみあった機能しかないと考えるのが自然です。髪にツヤがでて、頭皮が健康になって、洗浄力が極めて高いなど…あれもこれも叶えてくれるような商品はそれ相応のコストがかかるか、何かを犠牲にしてコストを抑えているのだと思います。気になるシャンプーがあるのなら裏の成分表を確かめられるのが良いでしょう。
―― 口コミを参考にすることはあっても、普段は店でなんとなく “良さそうな”シャンプーを手に取っています。自分の髪質に最適なシャンプーを調べて選ぶ機会は多くないように思えます。
沢丸:行きつけの美容室で髪質を調べてもらうことはできますし、美容師さんならば、お客さまの髪に最適なシャンプーやトリートメントを教えてくれるかも知れません。値段は高めですが、その美容室で専売されているシャンプーを買い求めるのも手です。
メーカーさんによっては、美容室以外にネットで直販していることもありますが、なかには転売されている商品もあるようです。シャンプーの使用期限は品質管理が厳しい品で1年くらい。オーガニック系のなかには保存料が入っていないために半年と期限の短いものがあると聞きます。
使用期限が切れているシャンプーが転売されている例もあるようなので、できれば公式HPから購入されるのが無難でしょう。そして、最後に良いシャンプー選びの目安として、もう一つ。
コーティング剤の量が多い商品は避けたほうが良いと思います。手っ取りばやく艶を出したり、指通りを良くさせたりなどの理由からか、ふんだんにコーティング剤を含むシャンプーを見かけますが、その時は良くても、結果、髪を傷める原因となります。
もちろんコーティング剤を含まないシャンプーなどほぼありませんし、髪を整えるためには必要な成分でもあります。何を選ぶのかは人それぞれ。どの成分が悪いということでなく、どこまで気にするか、何を目的にそのシャンプー購入するのかが大切なのだと思います。
出典https://jiyume.com/
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