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これから始まる賞レースで、確実に名前が挙がるであろう女優がいます。趣里です。それは4日に都内で行われた映画『生きてるだけで、愛。』ティーチインイベントでのこと。主演女優であり、本作ですべてをさらけ出した趣里が、本作で尋常ならざる才気を発した関根光才監督と参加しました。
本作は本谷有希子氏による芥川賞・三島賞候補作小説を、趣里、菅田将暉、仲里依紗、石橋静河、西田尚美ら演技派陣総出演で映画化したもの。精神的に不安定な無職の寧子(趣里)と、ゴシップ誌編集者で恋人の津奈木(菅田)との報われない愛を切々と描いております。
公開後の反響について趣里は「Twitterでメッセージをくれたり、お手紙をいただいたり、私も寧子に共感する部分がある人なので、この気持ちは私だけじゃないんだ!と勇気をもらって感謝の気持ちでいっぱい。たくさんの素敵な言葉をいただいて…頑張って生きていて良かったという気持ちにまでなった」と代表作と自負。
関根監督はこれが長編劇映画監督デビューだが、広告業界では超有名ディレクター。AKB48の大ヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」MVも関根監督の手によるものだ!才能ある人というのは、どこにいようとも光り輝くもの。『生きてるだけで、愛。』では、新藤兼人賞銀賞を受賞。当然といえば当然だの結果だ。それくらい本作の仕上がりはすさまじい。同じ時期に公開されたドキュメンタリー『太陽の塔』も高評価!当然といえば当然だの結果だ!
関根監督は「賛否あるだろうと思っていた中で、共感してくださる方が多くて、驚いたと同時にこの映画を作って良かったと思うし、諦めないで良かったと思った」とシミジミ。「ずっと映画をやりたいという気持ちがあったので、スタートラインに立ったという気持ち。沢山の反応をいただき、また趣里さんの演技を見てくれて評価していただけているのが、自分の中で大きなこと」と心底嬉しそうだ。いち早く長編映画第2作目を作ってほしいと切に願う。
最後に趣里は泣かせることを言ったぜ。「生きづらいと感じることが多いそんなときに、映画や舞台などのエンターテインメントに触れて、ワクワクするような気持ちになることがある。自分も誰かに寄り添っていたいという気持ちがあって、お芝居を頑張ろうと決心したけれど、この映画によってその気持ちに立ち返れた」と女優として原点回帰。「さらけ出すというチャレンジもできて、私もここから頑張っていかなければいけない」とさらなる飛躍を誓ったぞ。頑張れ!君ならできる!