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防寒ウェアをネットで探していたら“ワークマン女子”という文字が目に飛び込んできた。ガテン系の現場で働く若い女性にスポットが当たっているのか?…と思ったらそうじゃない。最近、ユニクロやしまむら的なカジュアルファッションのブランドとして、特に20~30代の女性にワークマンが人気急上昇中なのだという。
調べてみると、ワークマンは2016年に、プロ仕様の高機能作業品を一般用としても着やすいデザインに改良したプライベートブランド(PB)を3つ立ち上げた。
アウトドアウェアの「フィールドコア(Field Core)」
スポーツウェアの「ファインドアウト(Find-Out)」
バイクや釣り用の「イージス(Aegis)」
飽きのこないベーシックなデザインで、プロ使用も可能な商品を10万着単位などで大量に生産し、高機能ウェア市場では少ない低価格品業態として打ち出した。通常のアウトドアウェアの半額以下、スポーツウェアの3分の1以下ともされる。
すると今年9月5日には、アウトドア・スポーツ・レインウェアの専門店【WORKMAN Plus】を「ららぽーと立川」にオープン。更に、11月8日には「川崎中野島店」、11月22日には「ららぽーと富士見店」と立て続けに進出する。
3PBの売り上げは、初年度17年3月期は30億円、18年は倍の60億円に増えた。今期は115億円を目指しているそうだ。
WORKMAN Plus(HP:https://www.workman-plus.com/)
そこで自宅から一番近い「ワークマン」を覗いてみた。
驚いた。確かにレディスの品揃えが豊富でスポーティーな感じ。もちろん従来の作業着もたくさんあるが、何年か前に来たときにはこんなカラフルじゃなかった。しかも値段が安い。
店員さんに人気商品を伺ってみたら、「アウターが売れ始めていますね。これから沢山売れそうです」。
ところが「すごく人気なのは?」と聞くと、意外にもファイングリップシューズだった。料理屋の厨房など水や油で濡れた床でも滑りにくいとして開発したものだが、これが「レインシューズより滑らない」と、ずいぶん前から口コミで広がって人気とのこと。「転ぶと危ない妊婦さんとか、小さな子を抱えるお母さんに人気です」。
ワークマンのノンスリップシューズ。
泥山の急斜面を登り降りも滑らない。
水たまり余裕。水は全く入らない。
脱ぎ履き高速。カカト踏みまくれる。
レインシューズに。保育、育児に。宅急便の受け取りクロックス代わりに。大活躍の1900円であります。#ワークマン#ワークマン女子pic.twitter.com/1I24KWW6Kn
— オバケ (@kokuwakuko) 2018年9月21日
そしてエプロン。そもそもホームセンターやフラワーショップ向けに開発したものが、ガーデニング用として人気となり、更に厨房用の焦げにくく汚れにくいエプロンも本物志向が強い主婦の間で人気とか。
もちろん、3PBの品々も並んでいた。本当にシンプルなデザインが多いので、ウェアにカジュアルなパンツも合わせやすいと思う。
もちろんメンズも。
この、ヒートアシストというシリーズが防寒性に優れていて暖かいそうだ。値段に驚き。
お店には10分ほどいたが、30才前後の女性の姿も数人見かけた。寒くなってきて女性客は増えてきているという。アウターもインナーも思ったより種類が豊富だ。
「女性は基本的に赤とかピンクですね。これから寒い時は品薄になるかもしれません」と。
私は釣りをするのでウェアなどを物色したが、釣具メーカーなどの、3分の1程の値段だった。着用してみなければわからないけれど、冬に屋外で長時間働く人たちの御用達メーカーという後ろ盾があるのでハズレがなさそう。バイクに乗る人にもかなり人気だと聞いた。
急激にカジュアルブランド化を進めるワークマン、今後はどんなアイテムが登場するのか楽しみだ。