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シンプルで頭の悪いストーリー。もはや悪ノリのパロディ・シーン。どんどん荒唐無稽に振り切っていくキャラクターたち。どこを切ってもB級……あるいはZ級な作りで、ボンクラを中心に人気シリーズへ発展してきた同シリーズ。
しかも今まで同シリーズは、劇場未公開のソフトスルーだったにも関わらず、今回は"日本限定"で一気に4DX上映が決定!シャークネードが4DXで観客に襲い掛かってくるんです。日本での人気の高さが伝わってきます!
2013年の1作目『シャークネード』は、サーファーのバーテン=フィン・シェパードがシャークネードに襲われ、離れて暮らす妻と子供たちを助けに行く……という今から思えばシンプルなお話でした。ここから、フィンと愉快なシェパード一家の戦いの歴史が始まった訳です。クライマックスは、爆弾でトルネードを粉砕。ところが、回を増す毎に作風も演出もトンデモ方向へ。
2014年の『シャークネード カテゴリー2』では、高層ビルに籠城という別の映画で観たようなシーン。チェンソー搭載の義手。2本のシャークネードが合体し、さらに強力なシャークネードの誕生!……と様子がおかしくなっていきます。
2015年の3作目『シャークネード エクストリーム・ミッション』では、冒頭から「007」シリーズを節操なくパロディ。
1作目のバイトのネーちゃんがゴリゴリのシャーク・ソルジャーになって再登場。黄金のチェンソーを振り回し、シャークネード・マサカー状態。疎遠の宇宙技術者の父親と和解。クライマックスはスペースシャトルで宇宙へ。宇宙空間でサメと戦う、破天荒というより、タガの外れた展開へ。
2016年の『シャークネード4(フォース)』では、タイトルから当時の話題作『スター・ウォーズ フォースの覚醒』をさらりとパクり。舞台も近未来仕様。前作で死んだと思われていた奥さんが『アイアンマン』パロディのサイボーグになって再登場!
原子炉と融合したシャークネードと戦うという、やはりやり過ぎ展開へ。
2017年の『シャークネード5 ワールド・タイフーン』では、太古の遺跡からシャークネードの壁画を発見。もはや定番化した節操のない『インディ・ジョーンズ』や『ミッション・イン・ポッシブル』パロディに始ります。しかも、シャークネードの中で次元の歪みが発生。その中に入ると別の場所へ瞬間移動してしまうんです。そこで、シャークネードに飲み込まれた息子を救出する為、世界中を旅するワールドワイドな展開へ。
そして、2018年の今年。とうとうシリーズ完結編の『シャークネード ラスト・チェンソー』が公開となります。
前作でのシャークネード内の次元の歪みにより、主人公は恐竜のいる時代へタイムスリップ。既視感たっぷりな『ジュラシック・ワールド』をさらりとパロディ。
さらに、過去作で死んだと思われていたシリーズ屈指の濃い目のメンツが「タイムスリップしていた」という新ルールで再集結。「1番最初のシャークネードを止められれば、その後のシャークネードは発生せず、人類の危機を救える」というイマイチ理解できない方向性の元、様々な時代へタイムスリップ。
中世では、魔女の魔法でパワーアップしたドラゴン・シャークに対して、アーサー王伝説風に封印されていたチェンソー・ソードで戦うファンタジー仕様。独立戦争時代では、ジョージ・ハミルトンやジョージ・ワシントンたち偉人と共に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』風味溢れるコメディ展開。
西部開拓時代では、ビリー・ザ・キッドなど伝説のガンマンたちとサメのバトル・シューティング・アクション。90年代では、若き両親と再会という、まさかのホロ泣かせ。クライマックスは二万年後の未来へ。未来では、空飛ぶロボット・シャークやアンドロイド兵団と戦う『スター・ウォーズ』パロディに。
……と、まぁ、とても一本の映画とは思えない程のジャンル無双。正直、見終わる頃にはグッタリな山盛り映画なんです。
4DXを初心者の方に説明しますと、劇中のシーンに合わせてイスが上下左右に動きます。背中を押してきます。劇場内にフラッシュが光ります。座席の横から水が吹き出し、煙が焚かれ、風が吹いてきて、雪が降ります。どうですか?『シャークネード』との相性、抜群ではありませんか。
勿論、サメや登場キャラたちが海へ飛び込むと水しぶきが飛んできます。雷が鳴ると背中を押してきます。雲ってくると劇場にも煙が出ますし、雪が降ってるシーンでは、劇場にも雪が降ってきます。
先日、行われた『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』コスモプレミア初号試写会での、ヒップホップアイドル"リリカルスクール"のyuuさん、risanoさん、サメンテーターの中野ダンキチさんが4DXを体験した動画をご覧いただけると解りやすいです。
もはや、アトラクションのレベルになっております。せっかくの"日本限定"4DX上映ですので、この機会をお見逃しなく!!