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会見は22時30分という遅い時間での開始となったが、集まった報道陣約80人、テレビカメラ15台という大盛況ぶり。「遅い時間帯にも関わらずこれだけのマスコミの方が集まっていただいたことで、改めて受賞の大きさを感じる」と最高賞の影響力に驚きながら「帰国してスタッフのにこやかな笑顔を見たら、ちょっと実感がわいてきました。受賞した実感はちょっとずつ」と白い歯をのぞかせた。
この日はニューヨークで新作映画の打ち合わせを終えて帰国。ついに“世界のコレエダ”誕生第1弾かと会場が色めき立つと「詳細は差支えがあってあまり喋れませんが、近々製作発表的なことは行われるだろうと思う」とWの嬉しいニュース報告で「打ち合わせ自体は上手くいきました。相手方も受賞を知っていたので『断れない』と。その時に受賞して良かったと思った」とハッピージョークも飛び出した。
第71回カンヌ国際映画祭の審査員長を務めたのは、ハリウッド女優ケイト・ブランシェット。ケイトは主要キャストである安藤サクラの演技を大絶賛しているそうで「安藤さんが泣く場面について『審査員を務めた女優たちが今後映画の中であのような泣き方をしたら、安藤さんのマネだと思ってください』と言われた」と報告。
是枝監督自身も「安藤さんの演技が審査員の中の女優たちを虜にしたとわかったし、僕自身撮影中にカメラの脇で立ち会ったときも、特別な瞬間だと思った。いい映画ができたという実感が持てた」と絶賛だった。