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その昔行われていた拷問はそもそもどうかしているのだけれども、同じ人間が作り出した創造物か?と戦慄をおぼえるものがあります。主な目的は自白の強要、罪の重さを自覚・周知させるため苦痛を伴うみせしめ。その多くは見世物として恐怖で支配するために利用されました。現代の感覚では信じられないし、文字や写真を見るだけで気を失いそうなものもあります。
もう怖い……、この恐怖をみんなで共有して和らげたい。そこで今回はそんな考えられないエキセントリックな拷問・処刑法を紹介します。
岩盤浴してる時って何故だかいつもファラリスの雄牛に思いを馳せちゃう。 pic.twitter.com/s0gGVUEtLB
— 追憶の腐った未亡人 (@U8zLj) 2018年3月15日
古代ギリシャで開発された拷問処刑装置。シチリア島アクラガスの僭主・ファラリスが芸術家・ペリロスに……
ファラリス「なんか新しい処刑器具作って」
ペリロス「御意」
と、発注。ペリロスは張り切って開発にあたり完成したのが真鍮製の牛。中は空洞で人間が入れるほどの大きさ。処刑の仕方は、中に人間を閉じ込め、四肢で立つ真鍮製の牛のお腹の下で焚火。
真鍮に熱が伝わりやがてちんちんに熱々になり内部の人間をあぶり殺すという苦痛と恐怖を与えるものでした。またこの牛内部から外に向け筒があり、中で悲鳴をあげると共鳴し、さも雄牛が鳴いているような音を発するというイカれた仕様。
ペリロス「ファラリス様、とびっきりの拷問具ができました!」
ファラリス「おお!? めっちゃすごいやん。早く使ってみたいわ~。……せや、お前は入れ」
ペロリス「ふぁ!?」
かくしてこの拷問具の最初の犠牲者は開発者本人となってしまいました。
主に中世ヨーロッパ・ドイツで行われていたという拷問。裸足の人間を寝転がらせて身動きできないように拘束。そして足裏に塩水を塗ります。次にヤギを数頭放ちます。すると塩分を求めてヤギが足裏をぺろぺろ。
最初はくすぐったいようですが、そこは拷問、ヤギの舌は猫のそれのようにザラザラしていて、やがて肉を削ぎ出血。その塩味さえも求めヤギはメェメェいいながら舐め続け骨も露わになるという残酷な拷問です。
動物を利用した拷問は古くからたくさん存在していますが、これもその内のひとつ。中世ヨーロッパや古代中国で行われていたというネズミの拷問。裸にされ仰向けに縛られた人間の腹にネズミを数匹置き、壺をかぶせ閉じ込めます。
そしてこの壺を熱すると、中のネズミが逃げ出そうと土を掘るように腹の皮や肉を必死に掘ります。ネズミの習性を利用し、人間に苦痛やがて死を与える拷問です。
拘束された人間の足をロープで縛り、もう片方を車にくくりつけ引っ張り走るという拷問をドラマなどでよく見ますが、キールハウリングはそれの海バージョン。息ができなく苦しいというのもありますが、ごつごつのフジツボがへばりついた船底に体があたると血だらけになります。この血にサメがおびき寄せられ、恐怖も味合わせるという残虐な拷問です。
射撃の名手だった杉谷善住坊でしたが信長の暗殺をしくじり、逃亡者に。3年後に捕らえられ信長の命により鋸挽きの刑に処せられます。鋸挽きの刑は様々種類があり縦や横に真っ二つ、四肢をもがれるなどありますが善住坊のケースもなかなか残酷。
首から上が出るように地中に埋められ、そのわきに切れ味の悪い竹製のノコギリを置き、通行人にそのノコで首をひとひきさせます。切れ味が悪い物なので数回のギコギコでは致命傷にならず、しばらく耐え難い痛みを味わいながら生きながらえ、やがて絶命したんだとか。
古代ペルシャで行われていたという拷問。ミルクとハチミツを下痢をするまでたらふく飲まされた裸の人をボートにくくりつけ放流。その内、ボート内で糞尿をもらしてしまうのですが、これに誘われた虫が集まり卵を産み付け蛆が発生。やがて蛆が縛り付けられた人間の肉を食べまくるそうです。また、牛乳とハチミツを飲まされているため餓死にはならず死に至るには時間がかかるんだとか。
自分で書き出しておいてなんですが、上記であげたものは中級くらいで、凌遅刑とか呂雉による戚夫人への報復とか怖すぎて文字にするのもおぞましいです。時代がそうさせたと言い聞かせることもできますが、近代でもギャングの見せしめで行われるという天使の翼という残虐な拷問・処刑は存在します。人間の狂気やサディスティックな性質はいつの時代もおそろしいものです。