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いつも冴えないメガネのアイツ。新学期を境にコンタクトに替えて、なぜだろう。前よりずっと良く見える。なんて、少女漫画のようなことがあるのでしょうか。
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研(東京都渋谷区)は今年、10〜40代のコンタクトレンズユーザー男女500人に対し、「コンタクトデビュー」に関する調査を実施。新しい世界を手に入れた人も多いようです。
コンタクトデビューした季節は圧倒的に春。なんと全体の55%がこの今の時期にコンタクトデビューを果たしています。また、新生活や新学期のタイミングにデビューした人も41%。その理由は「最初から周囲にコンタクトのイメージがつけられ、その印象のまま過ごせるから(28歳・女性)」、「4月は写真を撮影することが多いから(49歳・男性)」、「春休みの間にコンタクトに前もって慣れることができたから(28歳・女性)」など。なるほど、納得です。
さて、気になるのはデビュー後の変化ですね。コンタクトデビューによって「運動がしやすくなった(85%)」、「勉強・仕事の効率があがった(69%)」などポジティブな意見が多数見られました。
コンタクトデビューする人にとって、一番気になるのは「見た目」ではないでしょうか。ご安心ください。64%もの人が「見た目の自己評価があがった」と回答。どれくらい自己評価がアップしたかを聞くと、平均して5割の上昇だそう。
さらに、「恋愛のチャンスが増えた」と答えた人も46%いました。ここでも具体的なチャンスの割合は平均5割増とのこと。これはすごい!
ここまでの調査結果を見ると、メガネ男子・メガネ女子は今すぐにでもコンタクトデビューしたくなるかもしれません。しかし、コンタクトデビューによる影響は必ずしもポジティブなものばかりではありません。
コンタクトデビュー後に「目の悩み」が増えた人は約6割。具体的な症状として「目が乾く(77%)」、「目が疲れる(58%)」、「目がゴロゴロする(51%)」などがあります。
当然、目が乾いたりすると目薬を点したくなります。目薬の使用頻度が増えた人は93%にも上り、コンタクトデビュー後の目薬使用頻度は7倍以上という結果になりました。
「普及率の高まりに伴い、コンタクトレンズの眼障害も増加しており、使い方には注意が必要」と警鐘を鳴らすのは、眼科専門医の久保木香織先生。久保木先生によると、眼障害はドライアイや長時間装用による酸素不足、感染、アレルギーなど様々な原因があるそうです。特にソフトコンタクトレンズは角膜より大きいサイズ。ハードコンタクトレンズに比べ、酸素不足の状態に陥りやすい傾向があるため、注意が必要です。
コンタクト初心者が注意すべきなのは“自分に合った適切なコンタクトレンズを処方してもらうこと”、“使用方法を守って装用すること”、“適切なコンタクトレンズのケアをすること”。また“自分に合ったメガネを作成して併用すること”が挙げられます。
久保木先生は目薬選びについても言及。「コンタクトレンズを使うときには『涙』の状態が非常に重要」とし、「お勧めしたいのは保湿点眼。使いやすいものとして『人工涙液』の点眼があります。また、防腐剤が入っていないものを選ぶことも大切」と話しています。
コンタクトレンズのメリット・デメリットを理解して、有意義なコンタクト生活にしたいものですね。