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「インフルエンザウイルスのフルくん」(文:岡田 晴恵 絵:西川 智英美)
「まさか、こんなインフルエンザにピンポイントな絵本があるのか!」と思われた方、少なくないのでは…。最近、科学絵本というジャンルの絵本も多様化しており、様々な絵本がでてきております。興味のある方は絵本と気になるキーワードで検索してみると、意外なテーマの絵本に出会えるかも…でございます。少し話が脱線したしました。
この絵本の文を担当された「岡田晴恵」という名前、見覚えはございませんでしょうか…。岡田様は、白鴎大学教育学部教授で元国立感染症研究所研究員。ご専門は、専門は免疫学、感染症学。新型インフルエンザについての警鐘を鳴らすため様々なメディア(ワイドショー等)にてご活躍中。
著書には、「人類VS感染症」、「知っておきたい感染症: 21世紀型パンデミックに備える」など、大人向けの著書はもちろん、「気になるあの病気から自分を守る! 感染症キャラクター図鑑」など子供向けの著書まで、60冊以上を執筆されております。インフルエンザのプロ中のプロでございます。
そんな岡田様が書かれた絵本がこちら「インフルエンザウイルスのフルくん」でございます。主人公は、フルくん。「おれさまは、インフルエンザウイルスのフルくんだ。手洗いやうがいをサボっている人間が大好き!すぐに体に入り込めるからな…」と、インフルエンザが人間の体の中で仲間を増やすしくみや感染した時の対処法などを分かりやすく解説しております。
そしてもう一冊がこちら。
「ぼくびょうきじゃないよ」(作:角野 栄子 絵:垂石 眞子)
こちらの作者は、角野栄子様でございます。みなさまもよーくご存知のジブリアニメ「魔女の宅急便」の原作者でございます。この「魔女の宅急便」では、野間児童文芸賞を受賞。 その他にも数々の絵本、児童書を手がけ、路傍の石文学賞、サンケイ児童出版文化賞大賞、小学館文学賞など受賞多数されております。児童書界の重鎮でございます。
そんな角野さんの病気絵本でございます。こちらの主人公はケンくん。楽しみにしていた釣りの日の前日に、熱を出してしまいます。子供の頃にありがちな「あるある」設定でございます。ケンくんは大丈夫と言い張りますが、母親はケンくんを布団に寝かせます。
すると、そこに白衣の熊が登場。熊先生の不思議な治療を受けることになるという物語でございます。こちらは、風邪、インフルを患ってしまった後に、お子様に読むのにオススメな絵本でございます。
予防、患ってしまった後、それぞれ、ケースバイケースで、2冊の絵本を使い分けて頂ければと存じます。
(文:N田N昌)