- 週間ランキング
※納豆キムチチーズ鍋
インフルエンザワクチンの不足がニュースになっています。インフルエンザやノロウイルスなどのウイルス感染を抑えるには、ウイルスの力を抑え込む抗ウイルス剤やワクチンの接種か、生体の力を強めること。つまり免疫機能の増強が挙げられます。
おかめ「納豆サイエンスラボ」は11月14日、都内で第2回メディアセミナー「『S-903納豆菌』による感染症予防効果の最新研究発表会」を開催しました。
セミナーではタカノフーズの納豆研究開発研究員の小林知世さんが登壇し、研究結果として、インフルエンザ予防におけるS-903納豆菌の関係や、中部大学工学部客員教授で薬学博士の林京子先生からは、【ノロウイルス】と大人風邪ともいわれる、【ライノウイルス】への感染予防の可能性などが発表されました。
S-903納豆菌はタカノフーズが保有する約2,200株の納豆菌の中から選ばれたもの。「免疫に対する機能性を高めた納豆及び抗アレルギー用組成物」として2012年に特許登録されています。
昨年、S-903納豆菌が通常の納豆菌以上に免疫力を高める作用や、マウスを使ったインフルエンザ予防効果に関する実験※において、インフルエンザウイルスへの予防効果が確認され注目されました。
今年の研究結果では、さらに、インフルエンザウイルスの抑制が確認されている乳酸菌とS-903納豆菌を併用摂取すると、乳酸菌のみの摂取以上に抑制効果が高まると示唆されました。
(※インフルエンザウイルス感染前後の7日間、マウスに経口投与したところ肺のウイルス量、気道のウイルス量ともにインフルエンザウイルス増殖抑制効果が確認できた)
続いて登壇した中部大学工学部客員教授で薬学博士の林京子先生は、S-903納豆菌におけるノロウイルス感染予防への可能性について言及。
林先生は「社会の高齢化やストレスの多彩化、癌患者や生活習慣病患者の増加で免疫力の低下した人たちが増えている」と話しました。ゆえに病原微生物に感染しやすく、重症化しやすいのです。
林先生は「腸管に免疫細胞の60〜70%が存在する」ことに着目し、「口から摂取する物質によって免疫力を高めることができる」と提唱。マウス実験でS-903納豆菌は、ノロウイルスの増殖を感染後2週間にわたり約3分の1に減少させたことを報告。インフルエンザ予防やアレルギー抑制効果の可能性以外に、「大人風邪」ともいわれるライノウイルスへの感染予防にも効果があることが分かりました。
セミナー後半では、管理栄養士の浅野まみこ先生がVTR登壇し、自身が監修した「冬に負けない!免疫力アップの健康納豆レシピ」を紹介しました。
胃を保護し体調を整える「おろし納豆」、風邪予防効果も期待できる「納豆そぼろレタス巻」など全てS-903納豆菌納豆を1パック使用した5品。「マグロの納豆ヨーグルトサラダ」はヨーグルトと納豆の最強コンビで、爽やかな酸味とまろやかな味わい。「ふわふわ納豆フリット」はアボカドや山芋、たこなどを一緒に揚げており、食べ応えのある一品でした。チーズのコクや豚肉の旨味が凝縮された「納豆のキムチチーズ鍋」は体もポカポカになり、この冬ぜひ作りたい料理です。
納豆市場は「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、健康志向の高まりや発酵食品ブームの追い風を受け、拡大しています。2016年は2,184億円で過去最高を記録しています。
インフルエンザ、花粉症、ノロウイルス対策に有効とされるスーパー納豆菌“S-903納豆菌”の研究結果は、更なる市場の活性化につながりそうです。