2020年、東京でオリンピックとパラリンピックが開催されるのを皆さんご存知だと思いますが…そんな中、パラリンピック競技については、以外に知らない「へぇ~」が溢れているのをご存知ですか? 

 

競技自体も実はアグレッシブなものばかりで、一度見ると病みつきになるかも!?そんなパラリンピック競技についてご紹介していきます。

 

今回は、他のスポーツにはあまり見られない独自に工夫された道具が認められている『アーチェリー』をご紹介します。

 

障害者スポーツの中でも『アーチェリー』は、道具の独自性が求められると言う面白いスポーツなんです。例えば口で弓を引いて矢を射る選手、足で弓を引く選手など、障がいの種類や程度によって、独自に工夫された道具が認められているんです。

他にも、一般的な「リカーブ」という弓だけでなく、弦を引く力が弱くても矢を速く、遠くまで飛ばすことができるように滑車がつけられた「コンパウンド」という道具もありまして、その迫力は圧巻!

 

また、アーチェリーは障害のある人とない人がほぼ同じルールで競える数少ないスポーツの一つなんですが、実際に1984年のロサンゼルス・オリンピックではニュージーランドのN・フェアホール選手、1996年のアトランタ・オリンピックではイタリアのパオラ・ファンタート選手がそれぞれオリンピックに出場しているんです。

 

さて、障害者スポーツ『アーチェリー』においてのクラス分けですが、以下の通り

W1(四肢の障がい・車いすを使用)

W2(下半身のまひなど・車いすを使用)

ST(立位、もしくはいすに座って競技をする)

 

両腕を欠損しているアメリカのマット・スタッツマン選手は、弓を足で抑え、肩で弓を放つという凄い選手。彼は全身で弓を射るにもかかわらず、的のずれがないと言うところが凄い! バランスが重要視される競技だと思うのですが、体全部を使っても静止できる筋力と集中力は見ていて息をのんでしまうドキドキ感が味わえます。

 

注目の日本選手 上山友裕

出典:https://twitter.com/51tomoro?lang=ja

 

大学時代は健常者としてアーチェリーをやっていましたが、障害を負ってからも続けている上山さん。彼は、国内外で活躍する車いす選手と出会うたびに歩けなくなったらどうなるんだろう、という恐怖はなくなったんだそうです。本当にアーチェリーと共に今を生きていると感じる選手です。そんな上山選手は、「6本打つごとに、松葉づえに持ち替え、刺さった矢を集めに行く。練習時間は5時間を超えます!」という努力家なんだそうです。

 

2020年、彼の活躍を期待したいですね。

 

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 実は面白いパラリンピック「アーチェリー」の世界