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ハタチになった定番シュークリームとは、黄色いパッケージでおなじみの、あの「牛乳と卵のシュークリーム」。この“オトナへの仲間入り”をはたしたシュークリームなどを製造・販売するモンテール(東京都足立区)は、この夏休みに、“我が子のハタチ”を記念して、大阪の世界最大級水族館「海遊館」とタッグを組み、親子向けイベントを開催した。
シュークリームと水族館。ふたつの関係性など、ひとつもあるはずない。と思っていたら、ほっこりする笑いとコミュニケーションを生む絶妙なコラボレーションが、あった。
シュークリームって、じゃがいもやもくもく雲にも似たカタチだけど、水族館にいる生き物にも似ていたりする。フグ系のゴツゴツした顔と、どことなく被るフォルムを持っているし、角やヒレ、ヒゲをつけると、フサギンポにも似てたり……。
そんな、「似てない?」から生まれたシュークリーム×水族館のコラボレーションが、「夏休み!こどもパティシエで自由研究!『顔博×デコスイーツ』体験講座」だ。
東京・足立に本社を置くモンテールがなぜ、大阪の海遊館とコラボするのか?
海遊館はこの夏、「ユニークな顔、不思議な顔、ちょっと怖い顔など、多様性に富んだ魚たち約20種70点を集め、その特徴を「顔」「口」「目」「顔まね」「歯」の5つのコーナーで紹介する」という「顔博」を展開。この魚類の変顔系イベントに、モンテールが「タッグを組んで親子をアッといわせるイベントを」というワケだ。
同イベントの流れはこうだ。まず、親子で水族館内を回遊。そこで、シュークリームやエクレアで表現できそうな魚を探し出す。コレだと思った魚が見つかったら、それを親子でスケッチ。そのスケッチをもとに、シュークリームやエクレアに、デコレーションして、「ボクだけ、ワタシだけのスイーツ」をつくり、「変な顔~っ」と親子で笑い合う……。
子どもたちは、海遊館の個性豊かな魚たちを見て、「ほんまや! めっちゃかわいい!」「うわっ、これなに?」「これシュークリームみたいな顔やん!」と大ハシャギ。さらに、飼育員の解説を聞いて親子で「えーっ!?」「へ~っ」とびっくりしたりうなずいたり。さらに、イワトビペンギンやワモンアザラシを間近に見て大興奮。
ペンギンやアザラシと出会ったあと、洋菓子のプロ、パティシエが登場。モンテールの美女パティシエが子どもたちの前に現れ、自社の「牛乳と卵のシュークリーム」や「牛乳と卵のエクレア」にチョコレートや生クリーム、ポテトチップスなどで、フサギンポやペンギンに変身させていく。
子どもたちは、ペンギンやアザラシの動きやまなざし、パティシエの見事な技術に、まじまじとジーッ。ママやパパも「へ~っ」と唸る。
そしていよいよ、親子でデコスイーツにトライ。シュークリームに竹串をブスッ、ポテトチップスをグサッ……。ちょっと残酷にもみえるけど、「だんだん顔ができてきたな」「うわーっ意外とゴッツイ顔になってきた。アカン。かわいくない」といった愉快な会話が生まれ、子どもたちは「もっとつくる!」「次はジンベイザメ!」「アザラシもやりたい!」と夢中。
ちなみにジンベイザメは、モンテールの「手巻きクレープ・生チョコ」にやはり菓子をブスッ、グサッと挿して目を入れてつくる。これがまた、子どもたちは上手。慣れると次々と力作を量産する子どもたちのチカラに、大人たちは圧倒されていた。
このデコスイーツ、実は自宅でかんたんにできる。シュークリームやエクレアを買うときに、目鼻、ヒレなどに似た菓子などもいっしょに購入すれば、親子でいろいろな顔がつくれてしまう。
モンテールのYouTube公式チャンネル「MonteurRecipe」には、「スイーツレシピ」なる動画がいろいろ公開されているので、「ウチでもやろうか!」というパパ・ママは、こうした動画をチェックしてみて。
「できた~っ」と拍手したりハイタッチしたりする子どもたちは、力作をつくりあげたあともダイナミックだ。「食べるのかわいそう」「もったいない」と思っている大人たちをよそ目に、子どもたちはバクッと食いつく。
口元にホイップをつけながら、もぐもぐ、ニンマリ。もぐもぐ、ニカッ……。「これもまた、うまいな」「またあったら行こうな」。