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まず、最初に言っておきたいのは、エアコンは年々省エネ技術が向上していて、例えば、1995年製品の年間電気代は32,800円、2008年製品は18,900円に下がり、約40%も安くなっています。このデータからすでに9年経過し、現在の最高水準だと年間電気代は約15,000円だとか。ちなみに一般家庭で最も電気代を要するのは冷蔵庫で、一般家庭で年間約30,000円とも言われています。
エアコンに力を入れている主要メーカーなら、ホームページを見ると「賢いエアコンの使用方法」とか「よくある質問と答え」みたいなコンテンツがあります。まずは、自分が使っているエアコンのメーカーで調べてみるのが良いと思います。
というのも、エアコンはメーカーによって冷却機能に強いとか、省エネに力を入れているとか、室外機に強いとか、得意分野があったりします(もちろん苦手な分野もあります)。更に、本体の大きさや機能、タイプも様々で、しかも毎年モデルチェンジするので、「絶対にコレが一番電気代が安くなる!」と言い切れないのです。
あるメーカーに、「冷房と除湿(ドライ)では、どちらの電気代が安いですか?」というQ&Aが載っているのですが、「タイプによるのでどちらとも言えない」というぶっちゃけた回答があります(笑)。それだけ困る質問なんですね。
でも、ぴったり自分の知りたいことに当てはまる事も載っている場合も当然あるので、まずはメーカーのホームページを見てみて下さい。
まず、エアコンに限らずですが、電化製品はスイッチを入れて機能MAXに上げるまでが最も電気を消費します。電子レンジのスイッチを入れ、しばらくしてブレーカーが飛ぶ経験をしたことがあるかもしれませんが、MAXに近づくにつれ高い電力を使用するので、そうなるわけです。
エアコンも消費電力が高い家電なので、スイッチ入れて機能MAXになるまでに凄く電気代を食います。スイッチをこまめに切ると何度もエアコン機能MAXにさせることになるので電気代がかかります。だからNGとされています。
なるほど、よく聞くのが「つけっぱなしがベター」という意見。なかには、一人暮らしなので朝外出して夜に帰るのにエアコンをつけっぱなしにしている人もいるとか。そこで、電源を切る・切らないの時間の目安をあまり見たことがないので調べてみると、ありました!あるメーカーさんが出していました。
09:00 ~ 18:00は、35分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
18:00 ~ 23:00は、18分までの外出であれば、エアコンを「つけっぱなし」の方が安い。
意外や意外、時間を見ると短いと思いませんか? おそらくスイッチオンして部屋の温度を一気に下げ切るまでの電気代が飛躍的に省エネ化しているのでしょう。つけっぱなしが良いという概念は非常識な使用方法になりつつあるかもしれません。
この結果は、どのメーカーのどのタイプにも当はまる訳ではありません。設定温度によっても誤差はあるでしょう。でも、一流メーカーが出しているデータなので、年式が新しければ新しいほどコレに近い時間に当てはまりそう。とにかく、大凡の目安にはなると思います。(※電気料金も載っていましたが地域や機種によって差が大きそうなのでここには記しません)
私は自室が6畳で、2011年製の某メーカーのエアコンを使用していますが、日中は1時間、夜は45分、部屋を不在にする時は電源を切るようにしています。また時間が微妙な時は、温度をMAX(私のエアコンは30℃)にして運転をいわゆる待機状態にしています。
実際に使用している電気代を数字で見ることはできないので正しいかわかりませんけど、つけっぱなしよりは良いかな? と、思っています。
一番悩むのが就寝時ではないですか? 電気代はさておき一晩つけっぱなしにする人も多いですが、体が冷えすぎて風邪をひいたり、起きたあと体がだるいなど体調を崩す人も多いようです。
最も多いのはタイマーで数時間後オフにして寝る策。でも時間が経つと暑くて起きちゃう人は安眠と言えませんね。エアコンの機能によっては、“おやすみ快適モード”などもあります。それも体に合えばいいですが…とまあ、最も難しいのが寝る時のようです。
調べてみたら、これも解説する人によってさまざま違います。一戸建てかマンションかでも違うようで一概に何がベストがわかりませんでした。そこで、これでどうでしょう?という2つの見解とアドバイスを。
□就寝前にワンポイントアドバイス!
一戸建てだろうがマンションだろうが、部屋がいくつあろうがワンルームだろうが、寝る部屋の温度を一旦低く流しておくと良いみたいです。というのは、壁と天井の粗熱を取ることが重要だから。夏は夜になっても建物そのものに日中の熱がこもっています。部屋が冷えたな~と思って設定温度を上げても、夜なのにすぐ暑くなったりするのはその影響もあるんですね。
ですから、寝室のクローゼットや押入れなどの扉を開放し、エアコン設定を通常より低めにして放置しておきます。扇風機を回して空気を撹拌するのは効果的。人が過ごしやすいとされる28度だと、粗熱を取るのは2~3時間かかるそうです。部屋の広さや、寝るまでの時間にもよりますが、例えば25、26度ほどで1時間くらいすれば壁の粗熱は結構取れるのではないでしょうか? 粗熱を取り除いたあとに快適な温度設定すれば、その後急に室温は上がらないので電気代は節約できるでしょう。
□温度28~29度で除湿(ドライ)にしてつけっぱなし
エアコンは自動モードにしておけば、その設定を保ってくれるので、一晩つけっぱなしでもバカみたいな電気代はかかりません。でも、オフにするより電気代はかかります。当たりまえですけど。
□温度28度前後の自分の適温にして、冷房3時間後に切りタイマーにする
睡眠の専門家やメーカーのいくつかが推奨するのは、3時間後に切るタイマーでした。人が安眠モードに入るのが、快適温度で3時間眠ったくらいとか。また3時間適温を維持しておけば、起きるまでの数時間は深夜なのでそんなに室温も上がらないようです。もちろんこれは夜寝て朝起きる一般的な生活サイクルを過ごす人に限ります。
他にも、例えば、設定温度を低くしてちょっと寒いくらいで長袖を着て、タイマーを1,2時間後に切る。など、工夫次第でやりかたはイロイロ。ちなみに私は、深夜3~4時に寝て朝8時半頃に起きることが多く、設定温度28度冷房でタイマー2時間後オフ設定にしています。
根本的に快適な温度には個人差がありますし、その日の温度や体調によってもまちまちでしょうが、エアコンと自分が快適に付き合っていけるオリジナルを見つけることが最も大事なように思えます。「夏・エアコン・快適・安眠」などのワードで検索すると沢山ヒットするので、もっと詳しく知りたい場合は調べてみて下さい。今回いくつか上げたポイントが、あなたの安眠のサポートになれば幸いです。