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“老害”と呼ばれる人は、いつだって自分が正しいという思い込みを持っています。
自分が常識人であり、それが世の中の一般的な考え方。年齢も経験値も自分のほうが上ということもあり、「あなたは間違っている」という前提で、相手を批判してきます。
でも、何が正しいかなんて見方や状況によって変わるもの。まずは相手目線に立ち、主語を“相手”にして考えてみましょう。なぜ、あの人はそういう判断をしたのか。なぜ、後輩はそう思ったのか。批判する前に一呼吸するだけで、かける言葉は変わってくるはずです。
いくつになっても新しく知ることがあるはずです。むしろ、学ぼうとする意欲がなくなり、自分の中の凝り固まった考え方を押し付けていては、周りが迷惑するだけです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があるように、わからないことは素直に聞きましょう。相手が年下でも、後輩でも「教えてください」のひと言が言えるかどうかで、人柄や人となりが伺えます。間違えたときにも素直に謝ることで、あなたの謙虚な姿勢が伝わり、人間関係も良くなっていきます。
知人の職場に“お局さん”がいるそうです。朝、出社してくると数時間は不機嫌で、そのときに声をかけようものなら、激しい“口撃”にあうため、知人含め同僚たちは戦々恐々としているといいます。キャリアも年齢も上で、誰も注意できず落ち着くのを見守るそうですが、こうなってしまっては成す術がありません。
これはあくまで職場の例ですが、電車遅延で駅員にクレームを言う人、コンビニのスタッフに上から目線で難癖つける人、いずれも共通する問題があります。それは「自分が偉い」という思いです。心のどこかに少しでも「年長者なんだから」「お金を払っているんだから」「お客様なんだから」という思いがあると、口調が厳しくなり理不尽な言い方をしがちです。
そんなときは自分の感情を切り離しましょう。そして何を伝えたいのかを考えてください。感情と伝えるべきことを分けて言うと、相手も冷静に受け止めてくれます。むしろ、感情的になってしまうと、ただのクレーマーとして扱われ周りから一歩引かれた扱いをされるだけです。
「最近の若者は……」などと突っかかり、境界線を引いていては、いつか後ろ指を指されてしまいます。職場や近所で面倒な人として認識されないためにも、今のうちから“脱老害”を心掛けましょう。